【名城大学】連携協定を結ぶ富山県南砺市城端地域の「城端曳山祭」に学生36人が参加
過疎化や高齢化で担い手不足となった300年の歴史を持つ伝統の祭りの「助っ人」に
本学学務センターと今年3月に連携協定を締結した富山県南砺市の城端地域で5月4、5日の2日間、国の重要無形民俗文化財でユネスコ無形文化遺産でもある「城端曳山祭」が行われ、本学の学生36人(男子26人、女子10人)が参加しました。過疎化や住民の高齢化などによる担い手不足をカバーする「助っ人」として曳山を引いた学生たちは「地域の活性化に少しでも貢献できたらうれしい」と振り返っていました。
男子学生は引手となって曳山を引きまわし、女子学生は着物姿で祭りをPR
学生たちは4日午前11時に天白キャンパスを出発し、午後4時に現地に到着。曳山会館で城端地区の概要や300年続く城端曳山祭の歴史などを学び、男子は6台ある曳山の各責任者から翌日の本祭の説明を受けました。宿泊先の城端別院善徳寺で地元の婦人会が作ってくれたカレーライスで夕食をすませると、午後7時からは観光ガイドの説明を受けながら「宵祭」と呼ばれる前夜祭巡りを堪能しました。
祭本番の5日は午前6時には法被に地下足袋姿になった男子が曳山を持つ各町の詰め所へ行き、午前9時過ぎにいよいよ絢爛(けんらん)豪華な曳山の巡行がスタート。26人は曳山6台に分かれて引き手となり、最も重い8トンもの東上町の曳山には8人が参加し、車輪をぎゅうぎゅうときしませたり、曲がり角での豪快な辻回しを見せたりして城端の市街地を練り歩き、大勢の見物客を楽しませました。
髪を結い、着物姿になった女子学生たちは、SNSで情報を発信したり、にぎわう街を練り歩いたりして祭りをPR。地元の婦人会が運営するカフェ「織カフェ」で接客や給仕などの手伝いもしました。日暮れ後も祭りのにぎわいは続き、午後7時からは提灯(ちょうちん)が飾られて「提灯山」となった曳山が幻想的に浮かび上がり、夜遅くまで市街地を練り歩きました。
前川代表「今後も地域課題の解決に少しでも貢献できれば」
参加学生からは「今まで大きな祭りに参加する機会がなかったので楽しかった」「いろいろな世代の方と話ができてよかった」と感想が寄せられました。「2カ月前から参加する学生を募集し、現地の方々とWeb会議などを行って準備してきました」と今回の参加学生の代表でボランティア協議会社会連携部門代表の前川和人さん。「素晴らしい体験と社会貢献ができたことがとてもうれしかったです。今後も地域課題の解決に少しでも貢献できれば」と話していました。