奈良の林業家アトツギが立命館大学で「事業継承と森づくり」について講演

アトツギとして次の時代を創る~持続可能な森づくりとものづくり~をテーマに講演を行いました

森庄銘木産業株式会社(本社:奈良県宇陀市、代表取締役:森本定雄、以下「森庄」)は5月11日に立命館大学にて「事業承継と林業、伝統のものづくり」をテーマに講演を行いました。講演は森庄取締役専務の森本達郎(28歳)が担当し、オンライン参加含め50人を越える経営学部生(家業が事業を営む)が参加しました。アトツギとして次の時代を創る~持続可能な森づくりとものづくり~をテーマに50分40スライドのプレゼンテーションを行い、林業D2C企業を目指す取り組みやアトツギとしての苦労、また森づくりにかける想いなどをシェアしました。

当日の講義の様子
当日の講義の様子

当日の講演内容/概要

日時 5月11日水曜日
場所 立命館大学OIC AN328セミナールーム

時間  16:20~17:50

家業を継承するに至るプロセスや、林業の可能性など様々な視点からアトツギとして邁進した3年間を深掘りし、講演を行いました。

プレゼンテーションの目次
プレゼンテーションの目次

森づくりにかける想い

私たちはおおよそ100年~200年の時間軸の中で林業をしております。その間、山の所有者さんから山を任される「山守」の立場として、収益に繋がる林業を行うことはもちろん、災害に強く、水源としての森林機能を引き出し地域の「生きる」を支える仕事をしています。SDGsの概念が浸透してきた昨今において、「持続可能」という視点でものごとを考える世の中になってきています。森庄では、林業を、地域の暮らしを長い期間で捉え、今できることをコツコツと行っています。植林や間伐、山の所有者の継承(境界の明確化事業)やハンター育成事業(獣害対策事業)、森の情報発信(SNS運用や学校での講演等)などです。しかし私たちだけで守っていける部分はほんの僅かで、次の時代に、何が残せるのか「みんなで」考えていきたいと思います。

アトツギとして、大学生に伝えたこと

事業継承とは、「これまで」の強みを生かし「これから」を創造することではないでしょうか。企業の大小関係なく、世の中から、地域からどのような役割を求められているのかを吟味した上で新たなチャレンジを期待しています。また大量生産、大量消費の時代が終わろうとしており、サステナブルな社会を実現するため、世界中で新たな取り組みをスタートさせています。皆さんの「家業」ではどのような取り組みを行っていますか。化石燃料に頼る仕事になっていませんか。企業として地域と共に、伝統を守りながら、また楽しみながら仲間と協力し次世代に伝えてほしいと思います。今後厳しい時が必ず来ると思います、その時は1人で考え込むのではなく、冷静に「想い」をしっかり共有することができれば、アトツギ特有の世代間での衝突などの壁も越えることができるのではないでしょうか。

産官学連携事業、立命館大学事業継承塾とは

日本においては、経営者の高齢化が急速に進展し、後継者がなく事業廃業をするケースが増えると同時に、後継者のない事業体のM&Aによる事業継承も組織的かつ急速にすすみつつあります。また、広くアジア諸国においても事業継承問題は多くの中小企業にとって死活問題となっており、深刻な社会問題にもなりつつあります。このような時代背景の中、立命館事業継承塾が誕生しました。これまで経営者が築いてきた企業価値を次の世代に円滑に引き継ぐための教育が極めて重要な課題となっていると認識し、将来親族の事業を継承し発展を志す有為な人材や中小企業に関心ある人材を育成し、日本のみならず東アジア全域の経済を支える経営者を育成することを目指します。

森庄の考えるサスティナビリティ

Local WELLbeing~自然と共に生きる健康的な幸福を~
奈良県・三重県を拠点に事業を展開する地元企業として、前向きな変化・成長と社会的価値を生み出し、地域社会の発展に貢献するための取り組みを行っています。「地方創生」や「地域活性」という言葉にとらわれない地域に根ざした、その地域ならではの豊かさを、地域の人々と共に耕し、世の中を元気にする豊かな「循環」をつくり出していきます。

森庄銘木産業株式会社

奈良県宇陀市を拠点に「森と暮らしを繋ぐ」をテーマに、地域課題解決へ向けた取り組みをおこなっています。創業1927年、林業事業を中心に木材販売、木質空間の企画提案、インテリア販売を行っています。
https://www.yamanaramorisho.com/


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