手術による患者の負担を軽減する器具の成長
株式会社グローバル インフォメーションは、市場調査会社Kalorama Informationが発行した報告書「The World Market for Minimally Invasive Surgical Devices (世界の低侵襲手術装置市場)」の販売を開始しました。
Kalorama Informationによると、腹腔鏡下ヘルニアや内視鏡検査、膝の修復といった低侵襲手術は、患者の負担が少なく、入院日数も少ないため、人気が高まっています。同社は、これらの手術で使用される機器の世界市場が活性化し、2012年に270億米ドル規模になったと述べています。これは2010年の242億米ドルから5.4%の成長に当たります。
同レポートによると、この市場では過去数年で様々な技術的発展が起こり、侵襲的方法としてしか使用できなかった手術における低侵襲の採用機会を増やしました。
低侵襲手術(MIS)は様々な外科手術で使用可能です。整形外科系を含む手術は低侵襲技術や機器の得意分野のひとつです。例えば、米国および欧州の発展地域における膝の手術の40~50%が、低侵襲技術で行われています。消化器系の手術は、あらゆる手術分野のなかでもっとも大きな数を占めます。米国では毎年、約1200万人が消化器官系の手術を受けています。もっとも一般的な、非外科的/外科的処置は、生体検査を含まない場合もある大・小腸の腸内視鏡検査です。鼠径ヘルニア縫合手術が、年間数百万の手術件数で後に続きます。
MISは効果があり、失血や傷、手術日が数少なく、鎮痛剤の必要もないことから、患者の人気を集めています。低侵襲手術は、入院患者・外来患者の両方におこなわれています。もっとも一般的には、外来患者に行われます。その手順は、特別機器やマイク付き小型カメラ、光ファイバーライト、高解像度モニタなどを使用して、小さな切開箇所から行われます。従来の手術方法では必要とされた6~10インチの侵襲にくらべ、多くの場合、侵襲は約2~4インチ程度です。低侵襲キーホールやポートアクセス技術は他の種類の手術でも使用されています。患者からの人気の他に、予防に重きを置いた政府や支払者のプログラムは、いくつかの手術方法にとって幸先のいいものとなっています。
市場調査レポート: 世界の低侵襲手術装置市場
The World Market for Minimally Invasive Surgical Devices
http://www.gii.co.jp/report/kl191861-mini-invasive-surgical.html
出版日: 2013年08月21日
発行: Kalorama Information
【本件に関するお問合せは下記まで】
株式会社グローバルインフォメーション
Tel:044-952-0102
e-mail:jp-info@gii.co.jp
URL:http://www.gii.co.jp/medical_device_report.shtml
〒215-0004
神奈川県川崎市麻生区万福寺1-2-3 アーシスビル7F