韓国の医療AI専門企業JLK、日本市場への本格参入へ向け、 脳CTとMRの還流画像解析ソリューション製造販売認証を取得
医療AIに特化し、特に脳卒中を対象にする画像分析分野で革新を提供するJLK株式会社(本社:韓国、日本法人:東京都文京区、代表取締役:キム・ドンミン)は、日本市場への本格的な進出に向け、脳MR画像解析プログラム「JLK-PWI」と脳CT画像解析プログラム「JLK-CTP」の医薬品医療機器等法に基づく製造販売認証を取得しました。これらのソリューションは、脳のCTおよびMRIの還流画像を分析し、脳還流の低下領域やピーク信号延長領域の体積やその差、比率を測定するもので、医療従事者の診断支援に役立つプログラムです。
JLKは、韓国初の医療AI分野で株式市場に上場した企業で、急性期から慢性期にわたる脳卒中診断を網羅するCT、CTA、CTP、MRI、MRA、MRPなど13種類のAIソリューションを韓国で事業を展開しています。今年に入り、米国FDAからも「JLK-CTP」および「JLK-PWI」を含む4つのソリューションに対し510(k)認証を取得し、グローバル展開を加速。特に日本市場への進出においては、キム・ドンミン代表取締役が東京大学で修士・博士課程を修了し、特任研究員としてマルチフィジックス解析とMRIを用いたニューロイメージング研究に携わった経緯があり、日本への事業展開をより積極的に推進しています。
韓国と同様に高齢化が進む日本では、脳卒中のような高齢者特有の疾患に対するAI技術の活用が期待されています。日本では昨年、「画像診断管理加算3」という新しい項目が新設され、AIソフトウェアを活用した医療施設に追加の報酬が認められるようになり、医療AI産業の成長に弾みをつけています。JLKは今回認証を取得した「JLK-CTP」および「JLK-PWI」を筆頭に、主力である脳卒中医療AIの日本国内での臨床試験や認可取得を加速させるとともに、米国など他の国々へ展開することを目指しています。