ブラウザを一時停止する「ブレイクモード」を追加 デスクトップ向け無料ウェブブラウザVivaldi 3.3をリリース

他にもプライベートウィンドウ用の新しいデフォルトテーマ追加、 アドレスバーのベースドメインを強調表示、 トラッカーブロッカーと広告ブロッカーを改良しました

2020-09-07 16:00

Vivaldi Technologies(ヴィヴァルディ テクノロジーズ/本社:ノルウェー・オスロ、CEO:Jon von Tetzchner)は2020年9月7日、デスクトップ向け無料ウェブブラウザVivaldi 3.3をリリースしました。新機能「ブレイクモード」は、いつでもブラウザを一時停止できる機能です。在宅勤務の合間に、ブラウザを離れて休憩を取るのに最適です。
各種OS向けVivaldiブラウザの無料ダウンロード: https://vivaldi.com/ja/

Vivaldi 3.3 インターネットを一時停止

他にも、次のような機能を追加しています。
●プライベートウィンドウ用の新しいデフォルトテーマを追加しました。カスタムテーマを設定することも可能です。
●不審なドメインに気付く手助けになる機能をアドレスバーに追加しました。URLのうちベースドメイン部分を強調表示します。
●アドレスバーにあるURLの任意の箇所にマウスカーソルを持っていった際、ディレクトリ単位で区切る場所を強調表示するようになりました。上位のディレクトリに簡単にアクセスできます。
●ブラウザ内蔵のトラッカーブロッカーと広告ブロッカー機能では、ユーザーがより安全に閲覧できるようにするルールを追加しました。

ブラウザを一時停止する「ブレイクモード」

感染症対策のために在宅で働く人々は、プライベートの時間も含めて、長時間インターネットに繋がっていることになります。それは、Vivaldiのようなブラウザの会社にとっては、喜ばしいことのように聞こえるかもしれません。ですが、実際は憂慮すべきことです。人は時にインターネットから離れ、適切な休憩をとり、さまざまな体験をすることが生産的で幸せなことだと、Vivaldiは考えています。
Vivaldi内蔵のタブタイリング、メモ、閲覧履歴、ページ全体の画面キャプチャなどのツールは、オンラインでの効率的な活動を支えています。しかし、健康と生産性の礎は、ブラウザから離れたいつもの生活です。ブラウザの中に表示されるコンテンツはいつも魅力的ですが、だからこそスイッチを切って離れる時間が必要です。

VivaldiのCEO、Jon von Tetzchnerのコメント

「私たちは、ユーザーの生産性を向上するために必要なツールを提供しています。同時に、ユーザーが貴重な人生の時間を管理し、自分にとって重要なすべてのことをバランスよく行える手助けをしたいと考えています」

COVID-19の流行により、急速にリモートワークに切り替えた人々にとって、働く時間の管理は大きな課題です。仕事から離れて休憩する時間をきちんと確保しないといけません。
Vivaldi 3.3の新機能「ブレイクモード」は、仕事時間と休憩時間を切り替えるときに役立つ機能です。

ヨガでひと休憩

ブレイクモードにするのは簡単です。ステータスバーの左下にある一時停止ボタンを押すだけです。HTML5のオーディオやビデオをミュートして停止し、開いているページやパネルの中身を隠し、タブのサムネイルも真っ白になります。
ブラウザが一時停止されている間は、パソコンから離れて、家族と会話したり、アイデアを紙に書き留めたり、エクササイズや仮眠をしたり、コーヒーを飲んだりして過ごしてください。

ブラウザを一時停止して電話

ブラウザに戻りたくなったら、三角マークの再生ボタンを押してください。中断していた場所からブラウジングを再開することができます。オーディオやビデオが再生され、批評時になっていたコンテンツも表示されます。
ブレイクモードは、クイックコマンド、Ctrlキー+.(ピリオド)で、呼び出すこともできます。

Vivaldi 3.3内蔵のブレイクモードは、インターネットから距離を置き、休憩を促す以外にもこんな使い方も可能です。
●プライベートコンテンツの非表示
機密事項を扱う作業を行っているタイミングで、後ろから家族に話しかけられた時にも活用できます。ブレイクモードの一時停止ボタンでブラウザに表示される情報を非表示にできます。
●ブラウザ以外の作業に集中
ブレイクモードに切り替えることで、ブラウザが使用するリソースを節約できます。特に複数のタブが開いている、またはオーディオやビデオを再生している時に有効です。例えば、オンライン会議をスムーズに行うために、ブラウザを一時停止するのは良いアイデアです。

パソコンから離れて子どもと話そう

紺藍色の新しいプライベートウィンドウテーマ

ブラウザのテーマカスタマイズの多彩さは、Vivaldiの特長のひとつです。
これまでは、プリインストールされている8つのテーマの中から好きなものを選んだり、自分だけのカスタムテーマを作成したり、好きな時間に変更するようにスケジュールを組んだりすることができました。

プライベートテーマ用、紺藍色の新テーマ

3.3では、プライベートウィンドウ用に紺藍色(紺色と藍色を混ぜ合わせた色)のデフォルトテーマを追加しました。通常のウィンドウとプライベートウィンドウが区別しやすくなります。
さらに、プライベートウィンドウに独自のカスタムテーマを設定できるようになりました。これは、他のブラウザにはない機能です。
もちろん、通常のウィンドウとプライベートウィンドウのテーマを一致させることもできます。
[設定]>[テーマ]>[プライベートウィンドウのテーマ]から設定してください。

アドレスバーのベースドメインを強調表示

Vivaldiは、ユーザーのプライバシーとセキュリティを第一に考えています。実際に、ユーザーの追跡、ユーザーのプロファイリング、データ収集を一切行っていません。
3.3では、さらにセキュリティの取り組みを強化しました。URL内のベースドメイン(eTLD+1)を強調表示することで、悪意のあるWebページや、正当なWebページを識別しやすくなりました。ベースドメイン以外の部分はグレーの文字で表示されます。
例えば、これまでのVivaldiでは www.google.fakesite.com のようなURLをそのまま表示していましたが、3.3では、 www.google. 【 fakesite.com 】のベースドメイン部分を強調させた表示になります。
また、アドレスバーが非常に狭いなど、ベースドメインが読みづらくなっている場合にはVivaldiは警告アイコンを表示してユーザーに注意を促します。

アドレスバーのURLの切り取りが簡単に

アドレスバーの改良はもうひとつあります。
Ctrlキー(macOSではコマンドキー)を押しながら、アドレスバーにあるURLの任意の箇所にマウスカーソルを持っていくと、ディレクトリ単位で区切られる場所を強調表示します。任意の箇所でクリックすることで、簡単に上位のディレクトリにアクセスできます。

URLの任意のディレクトリで切り取り

一つ上の階層に戻るボタンがページ内に見つからないときも、素早くサイト内を移動できます。これはVivaldiブラウザ独自の機能です。

Vivaldi 3.3のその他の新機能

ユーザーからのリクエストを受けて、Vivaldiでは機能追加や、いくつかの修正を行いました。
●ページ全体ブロック機能をサポート
トラッカーブロッカーと広告ブロッカーでは、ページ全体のブロックをサポートするようになりました。独自のルールセットを利用しているユーザーは、ブロックルールの、documentオプションを使用してページ全体をブロックできるようになります。これは、uBlock Originルールセットとの互換性を高めるための一歩です。
●スピードダイヤルをフォルダにドラッグ&ドロップ
Android版では以前から対応していた、スピードダイヤルのアイテムを、ドラッグ&ドロップでフォルダに整理できる機能をデスクトップ版にも追加しました。

VivaldiのCEO、Jon von Tetzchnerのコメント

「アップデートのたびに、仕事や創作、コミュニケーション、さらにはリラックスするための新しい機能を提供することを目指しています。Vivaldiならではのブラウジング体験を楽しんでください」

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