世界の医療機器産業調査 - 医療機器メーカーにとって、価格圧力への対応が重大な懸念事項
株式会社グローバル インフォメーションは、ICD Researchが発行した報告書「Global Medical Devices Survey 2012-2013: Market Trends, Marketing Spend and Sales Strategies in the Global Medical Devices Industry (世界の医療機器産業の分析(2012年~2013年):業界における市場の動向、マーケティング支出と販売戦略)」の販売を開始しました。
世界の医療機器産業における大手企業の幹部を対象に実施された当調査によれば、47%の回答者が、「価格圧力への対応」を、2012年の重大な懸念事項として挙げています。
競争の激化や為替変動が、多くの企業に対し価格圧力を高め、収益率に悪影響を与える可能性があります。
例えば、世界的な大手医療技術企業であるBecton, Dickinson and Companyは、2012年2月に発行した第1四半期報告書で、「世界的な経済・金融市場の不確実性が、わが社の運営費に影響を与える可能性があります。これは、価格圧力の結果で、その影響範囲には製品価格やサービスも含まれます。
さらに、主に米国や西欧における、医療や研究に対する政府資金の利用に関する不利な変更が、やがてわが社の製品の需要を減らし、さらなる価格負担になると予想されます。」と表明しています。
そして、回答者の40%が「規制の変更」を、2012年の重大な懸念事項のひとつに挙げています。
例えば、米国のヘルスケア改革法は、2013年の医療機器の販売から、新たに2.3%の売上税を導入しようとしており、これが、同産業に大きな影響を与えると予想されています。
米国の医療機器製造業協会(Medical Device Manufacturers Association: MDMA)によれば、この売上税は、10年間で200億米ドルの財源となり、患者ケア、技術革新、そして小規模企業に大きな影響を与えるとしています。
米国のヘルスケア改革法では、改革実施コストのかなりの割合を、医療機器産業が負担することになり、医療機器メーカーは、現行の運営コストを削減する手段を見出す必要があります。
したがって、34%の回答者が、「費用の抑制」を2012年から2013年における重大な懸念事項として挙げています。
市場調査レポート: 世界の医療機器産業の分析(2012年~2013年):業界における市場の動向、マーケティング支出と販売戦略
Global Medical Devices Survey 2012-2013: Market Trends, Marketing Spend and Sales Strategies in the Global Medical Devices Industry
http://www.gii.co.jp/report/icd234362-global-medical-devices-survey-2012-2013-market.html
出版日: 2012年03月
発行: ICD Research
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