英国はグラフェン・センターに5,000万ポンドを投資
株式会社グローバル インフォメーションは、Future Markets, Inc.が発行した報告書「THE WORLD MARKET FOR GRAPHENE (世界のグラフェン市場)」の販売を開始しました。
英国の財務相、ジョージ・オズボーンは、グラフェン研究に対して5,000万英ポンドの投資を行うことを発表しました。
グラフェンを発見したマンチェスター大学が主な投資先となり、グラフェンの商用化拠点、グラフェン・グローバル・リサーチ&テクノロジーが設立される見通しです。
フューチャーマーケッツによれば、グラフェンは、先進的な素材を求める市場からの需要に促され、研究室から市場へと速やかに進出しました。航空宇宙、自動車、エレクトロニクス、エネルギー貯蔵、太陽エネルギー、石油サービス、および潤滑油といった市場です。
グラフェンが持つ独特の電気、熱、および機械特性によって、グラフェンは素材技術において革命をもたらす破壊的技術となる可能性があります。
2010年にはグラフェンに関わる400を超える特許が承認され、3,000を超える研究論文が出版されました。
欧州連合(EU)はグラフェンに関わる活動に10年間で10億ユーロの資金援助を行い、韓国では商用化イニシアチブに3億5,000万米ドルを支出しようとしており、英国は新たな商用化拠点に5,000万英ポンドを投資することを発表しました。
グラフェンは、高伝導性・超強力複合材、タッチパネル向け透明伝導膜、フォトダイオード、高周波トランジスタへ今後応用される見通しです。
グラフェン伝導性インクもスマートカードや無線自動識別タグに利用されるでしょう。過去18ヶ月、これらの素材の需要は4,000%以上増加しています。
グラフェンメーカーは、グラフェン・ナノプレートレットやグラフェン酸化物の生産量を、今後18ヶ月で大幅に増加させる予定です。
メーカーの多くは、小さな新興企業ですが、様々な産業においてグラフェンの需要が爆発的に拡大するのを目の当たりにしました。
IBMやSamsungといった多国籍企業は、エレクトロニクスや光学への商用化を模索してきましたが、今のところ、グラフェンの需要は、自動車、プラスチック、金属、航空宇宙、そしてエネルギー市場向けの複合材や電極にあります。
市場調査レポート: 市場調査レポート: 世界のグラフェン市場
THE WORLD MARKET FOR GRAPHENE
http://www.gii.co.jp/report/fmi219094-world-market-graphene.html
出版日 2011年10月
発行: Future Markets, Inc.
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