7月28日(日)「削らない歯学会」設立記念シンポジウム開催のご案内＝患者の歯を守る「歯を削らない」治療法の検証と確立を目指して＝

削らない歯学会 (Academy of MI Oral Treatment and Therapy)

2019-07-23 10:30

患者の歯を削らない治療法の検証と確立を目指す、削らない歯学会(所在地：東京都新宿区、代表：代表理事　豊山洋輔)は、7月28日(日)に東京都品川区のGOOS TKPガーデンシティ品川おいて、当学会の設立記念シンポジウムを開催いたします。当シンポジウムでは、効果的で実践的な「歯を削らない」治療法の検証と確立に向けての様々な講演と議論が繰り広げられます。

歯を削らない歯学会公式ページ： https://amott.jp/

削らない歯学会(略称：AMOTT)の設立を記念して、以下のシンポジウムを開催いたします。

シンポジウム開催概要

名称：「削らない歯学会」設立記念シンポジウム
会期：2019年7月28日(日)　13:00～17:00(受付開始：12:30)
会場：GOOS TKPガーデンシティ品川
　　　(東京都港区高輪3-13-3 SHINAGAWA GOOS 1F「サルビア」)

講演内容

ご挨拶「臨床医におけるNI(無侵襲)の実現に向けて」
豊山洋輔　AMOTT 理事長｜神奈川県川崎市開業
Leading Dentists Association(LDA)常任理事、IADFE Asiaフェロー、
元神奈川歯科大学予防歯科非常勤講師、元株式会社カネボウ顧問

講演「歯科用噴射式切削器の実践」
青島徹児　AMOTT 評議員｜埼玉県入間市開業
日本歯科審美学会会員、日本顎咬合学会認定医、米国審美学会(AACD)会員
Leading Dentists Association(LDA) 会員、Esthetic Explorers 副会長

講演「レーザーの量子力学と不都合な真実」
「レーザーによるフラクショナルレディエーションのご紹介」
中島京樹　AMOTT 理事｜茨木県大洗町開業
米国レーザー歯学会(ALD)認定指導医、日本レーザー歯学会理事及び専門医、
日本レーザー医学会評議員、日本レーザー治療学会評議員

講演「歯を削らないでハッピー！」
天野聖志　AMOTT 理事｜東京都港区開業
米国マーケット大学歯科修士課程卒業、マスターオブサイエンス、
米国補綴歯科学会認定医

会費　　：5,000円(報道取材関係者は無料になります。)
参加方法：公式サイトからのお申込( https://amott.jp/nyukai/ )

学会設立の背景

2002年10月、ウィーンで行われたFDI(国際歯科連盟)にて、う蝕(むし歯)管理においてできるだけ歯を削らない、すなわちMI(Minimal Intervention)という原則のもと、(1)口腔内細菌叢の改善、(2)患者教育、(3)エナメル質および象牙質の非う窩性病変の再石灰化、(4)う窩性病変への最小の外科的介入、(5)不良修復物の修理、の5つが採択されてから、早17年が経過しようとしております。

このMIの概念、コンセプトは、わが国の歯科医療において、患者の歯を守るという使命を担う我々歯科医療従事者に積極的に取り入れられており、現在では「歯を削らない」ことを標榜されている歯科医療機関は多く見受けられます。しかしながら、「歯を削らない」ために、どのような治療法をどのような基準で施すかという点においては、議論はされていますが、残念ながら確立はされていません。

削らない歯学会(AMOTT)は、効果的で実践的な治療法を検証、確立し、患者の歯を守ることを目的として、今回設立いたしました。

医療知識・技術・機器の格差是正に向けて

日本人は、予防歯科を受診する割合が非常に低く、先進国の中でも歯の喪失率が高いことでも知られています。これは国民の生活の安定と福祉の向上に寄与することを目的として健康保険制度が、良い意味でも悪い意味でも関わってきます。
患者は歯科医師の医療知識の格差、医療技術の格差、使用する医療機器や歯科材料の格差を確認することが出来ずに、口コミや紹介などでより良い歯科医院を探さなくてはなりません。

また歯科医師が患者のために新しい技術や知識を習得して丁寧な治療をしても、健康保険制度では、収入は同じで、限られた時間の中では、収益性が低くなってしまいますので、極端に言えば、どんどん削り、歯を抜き、金属を詰め、できるだけ診療時間を分割して治療しなければ、健康保険収入だけでは採算が取れないことになります。
しかし、それ故に自費治療を選択する患者はごく一部であり、金銭的余裕の無い一般の患者は健康保険制度に存在するウィークポイントの犠牲になってしまいます。

当学会で提案する歯科医療とは、歯科医師と患者がWINWINになれる関係を構築して、自費治療でも保険治療でも知識、技術、医療機器や材料の性能を共通化して、患者に安心して受診していただくための広報活動の場としての役目を担っています。