MCT関連商品販売額(年間)が4年連続で過去最高を更新 2023年度 MCT関連商品販売金額は前年比203%に
MCTオイル(中鎖脂肪酸油)に含まれるメインの成分である中鎖脂肪酸(MCT)は、ココナッツやパームフルーツなどのヤシ科植物の種子、牛乳や母乳にも含まれている成分です。古くからMCTは病院食などに活用され、近年ではMCTの健康機能に着目した一般生活者向けの商品や飲食店でのメニューが日本国内でも広がりを見せています。
MCT素材事務局は、2019年度から2023年度までのMCT関連商品販売金額※(年間)が4年連続で過去最高を更新したことをお知らせします。全国の食品スーパーマーケット675店舗を対象とした「KSP-POSデータ」によると、MCT関連商品販売金額※(年間)は4年連続で過去最高を更新。また、2023年度のMCT関連商品販売金額※は約1億4,540万円で、2022年度の約7,170万円に対し前年比203%となり、直近5年間の中で一番の飛躍の年であったことが分かりました。中でも、食用油(MCTオイル・サラダ油)カテゴリーの増加が著しく、MCT関連商品のベースともいえるカテゴリーの販売金額※が伸長していることから、MCT市場が着実に拡大しつつあることが示唆されました(図1)。また、MCTオイルのプライベートブランド商品も複数の流通小売企業より発売されており、生活者の中でもより身近な食品になってきていると推察されます。
※対象675店舗の合計金額
また、本データの対象となるスーパーマーケットで取り扱うMCT関連商品のアイテム数も2022年度から大幅に増えており、2023年度末時点では54アイテムになりました。2019年末時点は15アイテムであったことから、約4倍のアイテム数に拡大しています。ドレッシングやマヨネーズ、ヨーグルト、菓子など多様なカテゴリーにおいてMCT関連商品が発売されており、店頭(食品スーパーマーケット)での選択肢が増えています(図2)。また、大手コンビニ3社からもMCT関連商品が発売されている他、飲食店でもMCTオイルを採用した新メニューが続々と登場していることから、今後もさらなる拡大が期待されます。