外国ルーツの子どもたちに コミュニケーション研修をプロボノ提供

インパクトジャパンのリーダーシップ・エコシステム(R)に基づいて行う

組織・人材開発研修、コンサルティングを提供するインパクトジャパン株式会社(本社:中央区築地、代表取締役:戒能 祥哲、以下 当社)は、2022年11月20日(日)に、認定NPO法人カタリバ(所在地:杉並区高円寺南、以下 カタリバ)が支援する外国ルーツの高校生を対象に、コミュニケーション研修をプロボノにて提供しました。1) 若者支援団体への寄付、2) 団体から支援を受けている生徒へのリーダーシップ開発を目的としたプロボノ研修という当社の取り組み、リーダーシップ・エコシステム(R)に基づく活動で、5月に続き3回目の実施となりました。

集合写真

実施の背景

「どんな環境に生まれ育っても、未来をつくり出す力を育める社会」を目指し、10代の教育支援活動を行うカタリバの取り組む「外国ルーツの高校生支援プロジェクト」。現在の日本では、日本語指導が必要な高校生の数は年々増加しているにもかかわらず、義務教育課程の小中学生に比べて支援が行き届きにくいという課題が存在します。このプロジェクトは、そんな高校生が自らの国籍や生い立ちを強みとして認識し、彼らと関わる人々とともに「違い」から学び合う教育プログラムや支援を行っています。
(カタリバHP: https://www.katariba.or.jp/activity/project/multicultural/ )

今回のプロボノ研修について

主に高校2年生の外国ルーツの生徒さんたちを対象に行いました。自分と他者の認知特性の違いを理解し、自己を受容しながら周囲とのコミュニケーションを良好に図っていけるきっかけ作りを目的に据えました。また、普段の生活であまり機会のない「双方向のコミュニケーション」を提供するため、インパクトスタッフとマンツーマンで対話をする『Impact Cafe』の時間を設けました。

用いたソリューションツールと当日の流れについて

使用したツールは、ユングのタイプ論をベースに開発された、人間の思考・行動特性を分析するアセスメントツールInsights(R) Discoveryです。今回は、Insights(R)が展開する『Gift of Discovery』という社会貢献プログラムを使用し、無償での提供が可能となりました。それに伴い、やさしい日本語を用いたカードの新規制作兼使用許可を取得し、社内で独自にカードを開発。日本語を習得中の外国ルーツの生徒さんたちが参加しやすいよう、配布テキストやスライドも大幅に変更し、視覚的に楽しめる要素も多く含めてデザインしました。

ツール詳細

当日の様子と参加後の感想

中には緊張の面持ちの生徒もいましたが、とても賑やかに口々に「こんにちは!」「よろしくお願いします!」と挨拶をしながらオフィスに入って来てくれました。休憩時間には自分の将来の夢についてスタッフに話す生徒さんや、逆に「どうしてこの仕事をしていますか?」と単刀直入にスタッフに聞く生徒さんも。前回から好評だったImpact Cafeは、マンツーマンの双方向の対話をじっくりと出来る設計にしました。「自分は話すことが大好きです。でも、学校では誰とも話さないです。」と話してくれたある生徒さんの言葉から、彼らが思春期に国を移動するという体験により、社会とのつながりがリセットされているという現実を感じました。

スタッフが手配したハラル認証付きのお菓子を頬張りながら、最後まで笑い声とお喋りが止まらない賑やかなワークショップとなりました。

参加後の感想では、以下のようなコメントが出ました。
・「今日は自分の一面だけを見ていたことがわかりました。自分の強みを見てこれからの自分の生活に役立てていきたいと思います」
・「自分についての新しい発見は、なにがあってもあきらめないこと。今日は楽しかった。いろんな人と会ってみんなの事をわかって、嬉しかったです」
・「自信を持って、これから自分にとって意義のあることをやっていきます」
・「自分は、人付き合いが秀でていることを発見しました。どんな状況にもポジティブに変えることができることを発見しました」
・「最初はちょっと緊張したけど、その後は緊張よりもわくわくを感じました」

カタリバスタッフの方からは、御礼と共に「ブラッシュアップをどんどん重ねていただいている研修設計、生徒さんへのメッセージ、Impact Cafeのお時間の調整など、大枠から細部まで生徒目線でのファシリテーションと場作りにずっと感動しておりました。」「アンケートを読んで、泣いてしまいました」とのコメントを頂きました。
運営スタッフ一同にとっても、未来に向かって前向きに進む生徒さんたちからたくさんの元気と新しい視点を得た有意義なプロボノワークショップとなりました。

私たちの展開する、未来の若者を支援するLeadership Eco System(R)。今後も人材開発業に携わる一企業として、今回のような機会を積極的に作っていく所存です。

リーダーシップ・エコシステム(R)の概要

リーダーシップ・エコシステム(R)の原資は、クライアント企業が「自社の従業員」に対して「イマ」行っているリーダーシップ開発投資です。その一部を1) 若者支援団体への寄付と、2) 団体から支援を受けている生徒へのリーダーシップ開発を目的としたプロボノ研修という形で提供します。当社は事業を通じて「イマ」のリーダーシップ開発が「ミライ」のリーダーシップ開発に還流していくシステムを成立させていきます。その結果として、日本の宝である若者が、一人でも多く能力を発揮できるようになり、日本社会を活性化していく。そして取り組みが社会全体に波及し、より大きな意味でのエコシステムに発展していくことを目指します。またこの活動は「SDGs4:質の高い教育をみんなに」、「SDGs10:人や国の不平等をなくそう」そして「SDGs8:働きがいも経済成長も」の実現を目指すものです。

LES概念図

インパクトジャパン株式会社について

1980年イギリスで創業。最初の海外進出先として選んだ日本では、1990年からインパクトジャパン株式会社として活動している。現在は、Google、SONY、J&Jなど約400社のグローバル企業に加え、多種多様な国内企業に対して、リーダーシップ・チーム開発の研修事業、チェンジマネジメントのコンサルティング事業を提供する。知識的理解に留まらない、「感覚的理解」を促進する独自の体験学習メソッドが特長。「働く価値のある組織をつくる」ことをミッションとして掲げ、「人と人、人と組織、組織と組織の相互作用を通じて、新しい価値を創造する」ことを目指している。

2020年度から、クライアント先への企業研修提供が、未来の若者のリーダーシップ開発へ自動的に還流される取り組み『リーダーシップ・エコシステム』を始動している。

2021年11月実施時の記事

【プロボノ報告】外国ルーツの高校生にコミュニケーション能力向上の多言語ワークショップをプロボノ提供 | Impact International ( https://www.impactinternational.com/jp/blog/2021/12/furohonobaogao )

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