オフセット印刷を凌駕する高画質と毎時3,600枚の高速出力を実現 枚葉型インクジェットデジタルプレス「Jet Press 750S」新発売
デジタル化が加速する商業印刷市場で革新的なパフォーマンスを発揮
富士フイルム株式会社(社長:助野 健児)は、商業印刷向けインクジェットデジタルプレス「Jet Press」シリーズの新ラインアップとして「Jet Press 750S」を、本日より日本国内で富士フイルムデジタルプレス株式会社(社長:麻生 修司)を通じて発売いたします。「Jet Press 750S」は、オフセット印刷を凌駕する高画質を実現し、国内外で高い評価を得ている「Jet Press 720S」の特長はそのままに、用紙サイズの拡大や最新のプリントヘッドとインクの採用により毎時3,600枚という高速出力を可能とした新たなフラッグシップモデルです。国内から販売を開始し、順次海外でも提供していきます。
◆詳細はWebサイトをご覧ください。
https://www.fujifilm.co.jp/corporate/news/articleffnr_1405.html?link=atp
当社は、2011年にインクジェットデジタルプレス「Jet Press」シリーズを、他社に先駆けて世界の商業印刷市場に提供を開始しました。2014年に発売した「Jet Press 720S」は、菊半サイズ(最大用紙サイズ:750mm×532mm)用紙に1回の走査で描画するシングルパス方式での高速印刷で、毎時2,700枚(A4換算で毎分180枚)という高い生産性を発揮する革新的なデジタルプレスです。プリントヘッドには高精度で安定した吐出を実現する「SAMBA」ヘッド、インクは広色域の水性顔料インク「VIVIDIA」を使用し、用紙上での打滴のにじみを抑える「Rapic(ラピック)技術」(*1)により、さまざまな印刷用紙にシャープで階調豊かな画像を描出します。「Jet Press」シリーズは、日本・欧米を中心に導入が進み、これまでに世界で累計150台以上の導入実績があります。
今回発売する「Jet Press 750S」は、「Jet Press 720S」の優れた基本性能を継承しながら、最新の独自技術を採り入れることにより、生産性をさらに向上させました。プリントヘッドの打滴速度を高速化させ、さらにインク吐出量の制御を高精度化し、新たな乾燥機構の採用により、毎時3,600枚という高速出力を実現。最大用紙サイズを750mm×585mmに拡大したことで、一般的な書籍のサイズであるB5サイズが一枚に6ページ分印刷できるようになり(*2)生産効率が向上しました。加えて、印刷物を1枚ずつ画像確認して安定した印刷品質で仕上がっているかを自動で検出する描画品質検査装置を新たに採用。出力後の検品・仕分け工数を削減します。
また、印刷用紙をベルトコンベアに密着させ直接熱を与える新たな乾燥機構により消費電力を約20%削減しました。乾燥装置本体の全長が従来機に比べ70cm短縮したため、設置面積を約15%削減し省スペース化を実現します。
富士フイルムは、デジタル化が加速する商業印刷市場に対して、今後も画期的な製品を開発・提供し、世界の印刷産業の発展に貢献していきます。
*1 Rapid Pigment Coagulation Technology の略称。インク中の顔料を高速に凝集させることによって、インクの滲みを防ぎ、高精細な画質再現を可能とする技術。
*2 従来機「Jet Press720S」の最大用紙サイズでは、4ページ分を印刷可能。
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