書籍『ドナーで生まれた子どもたち 「精子・卵子・受精卵」売買の汚れた真実』 発売中

不妊治療と生殖ビジネスの深い闇を、当事者が暴く。 人間の倫理を問う、出色の科学ノンフィクション。

日経ナショナル ジオグラフィック(代表:滝山晋、所在地:東京都港区虎ノ門)は、
『ドナーで生まれた子どもたち 「精子・卵子・受精卵」売買の汚れた真実』を9月20日(火)に発行しました。
 「私は、母と『誰かの精子』の間に生まれた」。本書は、オーストラリアの著名ジャーナリストが、自身がドナーによる精子提供で生まれたと知ったことをきっかけに、生物学上の父親を探す調査を開始し、不妊治療の名のもとに行われるドナーによる懐胎(Donner Conception 以下DC)というビジネスについて、10年という歳月をかけて綴ったノンフィクションです。
 いまやDCは一般に認識されている以上に広く浸透していますが、その実情は想像以上に異様で、多くの問題をはらんでいます。DC児たちにドナーが誰であるか知る権利は保証されていないため、自身の出自はもちろん、持っているかもしれない遺伝性の疾患や、いるかもしれないきょうだいの存在、あるいはその数を知るすべはありません。日本でも同様の問題は起きています。
 これまでに世界各地から75人の異母きょうだいを見つけたジョーイ・ホフマンは国連のスピーチで訴えました。「自分が大量生産された人間というモノのひとつに思えてきます。(中略)どうかお願いです。これからは子どもたちの基本的な権利や利益を、優先リストの最下位に置くのではなく、最優先にするように努めてください」。丹念な取材と迫真の証言により、明らかになる生殖医療とドナービジネスの問題。「人間が人間を繁殖させること」について、DC当事者である著者が、その倫理性と問題の本質を鋭く問いかけます。

『ドナーで生まれた子どもたち 「精子・卵子・受精卵」売買の汚れた真実』表紙画像

『ドナーで生まれた子どもたち
「精子・卵子・受精卵」売買の汚れた真実』
サラ・ディングル著/渡邊真里 訳/2022年9月20日発行/定価 2,420円(10%税込)/488ページ/ソフトカバー/188mm×129mm/
日経ナショナルジオグラフィック 発行

主な内容

1父だと思っていた人
2私を失った私
3人工授精の始まり
4体外受精とビジネスの幕開け
5失われた情報
6 法の不在
7養子縁組制度とDC
8声を上げるDC児たち
9リスクとともに生きる
10ずさんな医療記録
11DCによるHIV感染の実例
12感染ドナー排除への道のり
ほか全35章

不妊治療と生殖ビジネスの深い闇を、当事者が10年の歳月をかけて綴る、

 出色の科学ノンフィクション!

著者はDC当事者であり、数々の報道に関する賞を受賞している著名なジャーナ

 リスト!

フィクションにはない迫力!現代社会にはらんだ問題を、丹念な取材と迫真の証言 

 により臨場感たっぷりにあぶり出す!

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