サイレックス・テクノロジー、ルネサスRXマイコン搭載の Bluetooth(R) 5.0 Low Energyモジュールを発表 ～短期間・低開発投資でIoT機器のセキュアな無線化を実現～
サイレックス・テクノロジー株式会社(本社：京都府精華町、代表取締役社長：三浦暢彦、以下 サイレックス)は、ルネサス エレクトロニクス株式会社(以下 ルネサス)の32ビットRXマイコン「RX23W」を搭載し、Bluetooth(R) 5.0 Low Energyに対応したマイコンモジュール『SX-23BT』を8月24日より出荷開始する計画を発表しました。
32ビットマイコンとBluetooth(R) 5.0 Low Energyのロングレンジやメッシュネットワークなどのフル機能を持つ本製品は、通信用チップアンテナもモジュール上に搭載しており、日本、北米、欧州の電波法認証の取得を予定しています。これにより、本製品を採用するIoT機器メーカは、専門知識が必要となる海外電波法準拠に伴う認証作業のコストを削減できます。
また、本製品の開発には、ルネサス「RX23W」の開発環境やソフトウェア資産、及び、ルネサスから公開されている豊富なアプリケーション開発支援ツールを利用することができますので、IoT機器の製品開発を効率よく行うことができます。
さらに、0.7mmピッチのLGAパッケージの採用で、プリント基板の層数削減と合わせて、既存の製造設備を利用できるため、ターゲット機器の総BOMコストと製造コストを低減できます。
病院、工場、オフィスといった高いデータ信頼性が求められる環境では、そこで利用されるヘルスケア機器、センサ、リモートコントロール等IoT機器に対するサイバーセキュリティの脅威が日々深刻化しています。『SX-23BT』は強固な鍵管理を実現するハードウェア高速暗号処理機能を搭載することで、これら脅威への対策を簡単に実現します。
ルネサス エレクトロニクス株式会社 IoTプラットフォーム事業部 事業部長の伊藤 栄氏は、次のように語っています。
「今回、ルネサスのBluetooth(R) 5.0 Low EnergyとハードウェアのセキュリティIPを搭載したRX23Wがサイレックスのマイコンモジュールに採用されたことを嬉しく思います。同社の長年培われた無線モジュール開発のノウハウと、ルネサスの高いセキュリティ機能を備えたRX23Wマイコンの組み合わせにより、お客様のIoT製品の開発を加速させ、市場での成功に大きく貢献すると確信しています。」
「このたび、ルネサスの高いセキュリティ機能とBluetooth(R) 5.0 Low Energyを兼ね備えたRX23Wを搭載したマイコンモジュールSX-23BTを提供できることを嬉しく思います。今後、国内外のお客様が要望されるセキュアで安定したIoT機器の実現に向けて、ルネサスと協力してお客様が求める価値の創造に貢献していきたいと考えています。」
執行役員 グローバルマーケティングセンター統括責任者 綱嶋 和也
『SX-23BT』の主な特徴は以下の通りです。
●ルネサス エレクトロニクス社製 RX23Wを搭載
- ROM 512KB / RAM 64KB
- E2フラッシュ 8KB
- Trusted Secure IP Lite(AES/TRNG)
●Bluetooth(R)5.0 Low Energy フル機能サポート
●Bluetooth(R)専用AES-CCM(128ビット)暗号回路内蔵
●チップアンテナと外部アンテナ用端子を選択可能
●主なインタフェース - USB2.0 フルスピード×1
- CAN×1
- SD Host I/F×1
●電波技術認証(取得予定) - TELEC(日本)
- FCC(米国)
- ISED(カナダ)
- CE(ヨーロッパ)
※上記国以外への対応は、ご相談ください。
●産業温度対応(-40℃～85℃)
■サイレックス・テクノロジーについて https://www.silex.jp/index.html?pr=200601_23bt
サイレックス・テクノロジー株式会社(本社：京都府精華町)は、機器をネットワークやワイヤレスにつなげるハードウェア・ソフトウェアの技術を核とした研究開発型企業です。産業機械、医療機器、ディスプレイ機器など確実な接続性が求められる機器にもネットワークやワイヤレスのノウハウを活かした製品を提案し、ビジネスの幅を広げています。品質基準を厳格に保つため、設計・開発・生産・品質保証といった一連のプロセスを「けいはんな本社」に集約しています。海外パートナーとの連携や新市場開拓、新技術の情報収集・開発などグローバルなビジネス展開のため、北米・欧州・中国・インドに拠点を設けています。
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