2018年までスマートグリッドサイバーセキュリティ投資の63%は、ユーティリティ管理システム部門に
株式会社グローバル インフォメーションは、パイクリサーチが発行した報告書「Smart Grid Cyber Security: System Reliability, Defense-in-Depth, Business Continuity, Change Management, Secure Telecommunications, Endpoint Protection, Identity Management, and Security Event Management」 の販売を開始しました。
2010年に発見されたStuxnetは、産業機器などを攻撃するこれまでにないタイプのコンピューターウィルスとして大きな注目を集めました。その全貌はまだ明らかになっていませんが、すでにスマートグリッドのサイバーセキュリティ関連市場に大きな影響を及ぼしつつあります。
電力会社は、送電網がサイバー攻撃を受ける可能性やスマートグリッドのような高度なシステムが攻撃を受けた場合の危険性を認識するようになっています。
当報告書によれば、電力会社はサイバーセキュリティシステムへの投資を拡大し、2011年から2018年までの総投資額は140億米ドルになると予測しています。
「スマートグリッドにはインテリジェンスが必要で、それがなければスマートとはいえません。」と、シニアアナリストのBob Lockhartは、話します。
「インテリジェンスを送電網に加えることにより、攻撃対象領域が拡大します。電力会社もそれを認識していますが、未だに送電網が直面している脅威を把握するのに精一杯です。
電力会社にとって、今、最も必要なのは、送電網の更新、変動所の自動化、配電自動化といった管理システム部門のセキュリティ確保です。しかし、多くのサイバーセキュリティベンダーは、依然としてスマートメーターセキュリティといったITセキュリティ機能に注力しています。この事実自体からも、現在のセキュリティソリューションと、市場のニーズとの重大なギャップは明らかです。」
欧州におけるスマートメーターの配備は、一年前には初期段階でしたが、現在は展開段階に入っています。しかし、配備が完了するのは、2020年以降に引き伸ばされる見通しです。
米国の電力業界団体であるNERCも、重要インフラストラクチャ保護機能の信頼性に関する標準を遵守していない企業に罰則を適用し始めています。
電力会社の間では、AMI(高度メーターインフラ)より配電自動化技術の方が有益であるという認識が高まっており、今後はこの分野に対する支出が増えると思われます。
市場調査レポート: スマートグリッドのサイバーセキュリティ:システムの信頼性、多層防御、事業継続、変更管理、安全な通信、エンドポイント保護、身元管理、セキュリティイベント管理
Smart Grid Cyber Security: System Reliability, Defense-in-Depth, Business Continuity, Change Management, Secure Telecommunications, Endpoint Protection, Identity Management, and Security Event Management
http://www.gii.co.jp/report/pike219190-smart-grid-cyber-security-system-reliability.html
出版日 出2011年10月
発行: Pike Research
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