日本オラクル、携帯情報端末における本格的なデータベース利用を実現するモバイル専用超小型データベース「Oracle9i Lite」を出荷開始
日本オラクル株式会社(本社:東京都千代田区紀尾井町4−1 代表取締役社長:新宅正明)は、携帯情報端末(PDA)などにおける本格的なデータベース利用を実現する、モバイル専用超小型データベース「Oracle9i Lite Release5.0」を7月30日より出荷開始することを発表します。
「Oracle9i Lite」は、オラクルの最新Eビジネスプラットフォームと連携したインターネット・アプリケーションをモバイル環境で利用可能にする、最大でもわずか800KBというコアのカーネルサイズを実現した超小型データベース製品です。Oracleデータベースおよび、「Oracle9i Application Server」と連携して導入することにより、CRMのような顧客管理や営業支援ソリューションの効率的な構築を実現します。「Oracle9i Lite」によるオラクルのモバイル・ソリューションは、フロント業務のプロセスをサポートするだけでなく、バックオフィスにあるデータとのスムーズな連携が可能です。モバイル環境を最大限に活用し、顧客情報の取得・更新や受発注などの迅速な対応を可能にすることで、顧客満足度の向上を支援します。また、今後は「E-Business Suite 11i」のCRMパッケージとの連携を通じて、人事・会計などバックオフィスのデータを集中管理可能な、統合型モバイル・ソリューションとして提供していきます。
「Oracle9i Lite」の主な新機能について
「Oracle9i Lite」は、「Oracle8i Lite」の後継製品です。「Oracle9i Lite」では、核となるモバイル用小型データベース「Oracle Lite」を中心とした「モバイル・クライアント」とサーバーとのデータ連携を中心とした「モバイル・サーバー」の2つによる製品構成となっています。
「モバイル・クライアント」は、様々なモバイル・デバイス上で稼動する小型データベースを中心に、モバイル・デバイス上でのアプリケーションを開発するための支援ツールを備えた、総合モバイル・データベース環境です。また、「モバイル・サーバー」は、クライアント上のデータベースとデータベースサーバーとのデータ連携を中心とし、インターネットコンピューティング支援やアプリケーションやデータの連携管理機能を取り揃えた、モバイルのためのデータベースサーバー環境になります。
「Oracle9i Lite」に搭載されている超小型データベース「Oracle Lite」は、従来のWindows CEサポートに加え、新たにPalm OSに対応するなど、データベースとしての機能を拡張、強化しています。さらに、Palm版については、わずか50KBのフットプリント・モジュールで、超小型データベースを実現しています。
「Consolidator」は、モバイル・デバイス上の「Oracle Lite」のデータベースとサーバー上のオラクルデータベースとのデータの共有を可能にするもので、「Oracle9i Lite」では大幅に機能拡張されています。「Consolidator」機能を使ってデータを連携すると、その処理はすべてモバイル・サーバー側で稼動するバックグラウンド・プロセス「MGP」がおこないます。そのため、ユーザーは、クライアントからサーバーへと更新をかける際、サーバーでのデータの処理作業中サーバーに接続し続ける必要がありません。更新されたデータは、クライアントが再びオンラインになった時点で自動的に転送が行われます。また、HTTPを経由してのデータ連携となっており、LANとインターネットとの間にファイアーウォールが設置されている状態でも、ファイアーウォールを介してのデータ連携が可能です。
◆価格例
「Oracle9i Lite」ライセンス価格 1指名ユーザー \59,000
100指名ユーザー \50,000(単価)
1,000指名ユーザー \40,000(単価)
◆動作環境
サーバー 対応OS WindowsNT4.0(SP3.0以上), Windows2000
クライアント
Windows 32 対応OS Windows95/98, WindowsNT4.0(SP5以上), Windows2000
Windows CE 対応OS Windows CE 2.0/2.1/3.0
Palm 対応OS Palm3.5
■本件に関する報道関係お問い合わせ先:
日本オラクル株式会社 社長室 広報部/石川
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