グローバルVSAT、ブロードバンド衛星、トランキングおよびバックホールの市場、2021年に91億米ドルに成長

株式会社グローバル インフォメーションは、Northern Sky Research, LLCが発行した報告書「Broadband Satellite Markets, 11th Edition (世界のブロードバンド衛星通信市場)」の販売を開始しました。

世界の衛星ブロードバンドインターネットアクセスの加入者は今後10年間で520万人を超え、企業向けVSAT設置基盤は290万か所近くに到達する見込みです。さらにバックホールサービスやIPトランキングも、HTSやO3bの能力を使ったプロビジョニングにシフトしていることから、重要な発展を遂げると考えられます。

「北米における新しい高スループット衛星の立ち上げがついに、2012年の衛星ブロードバンドインターネット接続サービスの成長カーブに影響を与え始めました。NSRは、これらのサービスが今後12～18か月間に北米で奮起すると予想しており、西欧や南米など、他の地域でも求められているきっかけになるべきであると考えています」とNSRのシニアアナリストと当レポートの著者、Patrick M. French氏は述べています。

企業向けVSATについては、当レポートでは南米やアジアの一部のような発展中の市場が、近い将来北米などのような成熟市場より多くの設置VSAT基盤を保有すると予想しています。French氏は、「ブロードバンドVSAT市場における政府による社会参加プロジェクトは軽視できません。さらに、すべてがブロードバンドではありません。宝くじやATMネットワークなどの昔ながらのナローバンド業界は近年注目されており、今後大幅な成長が期待されます」と記しています。

VSATやブロードバンド接続以上に、バックホールおよびトランキング市場は今後大幅な変化を迎えます。従来のC帯およびK帯サービスは、3G/4Gバックホールサイトのデータ負荷が急激に拡大することからコスト効率が悪化しています。衛星産業にはこのためのソリューションがあり、O3bやHTSが提供するバックホールサイトへの移行が、低価格で大容量を提供する鍵となります。同じことはIPトランキングにも言え、設置基盤数の低下にも関わらず、O3bや、あるいはHTSが提供するサービスにIPトランキングが移行しているため帯域拡大への需要が起こる見通しです。

市場調査レポート: 世界のブロードバンド衛星通信市場
Broadband Satellite Markets, 11th Edition
http://www.gii.co.jp/report/ns171635-broadband-satellite.html
出版日: 2012年12月18日
発行: Northern Sky Research, LLC

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