2023年「住まいに対する意向調査」を実施 関東大震災から100年、耐震性を最重要視 ~Z世代は「新築一戸建て」を希望。他世代より顕著~
パナソニック ホームズ株式会社は、2023年に創業60周年を迎えました。創業以来これまでの「感謝」と、これからの時代への「挑戦」を掲げ、お客さまと社会への一層のお役立ちとともに、持続可能な社会への貢献を目指してまいります。
住まいや暮らしの価値観が大きく変わりつつある今、現在の住宅購入検討層だけでなく、将来的な購入検討層についても意向調査を行うことで、これからの時代の重要な指針となると考え、このたび、2023年3月から4月にかけて、若年者(Z世代※1)を含む住宅購入検討層や将来的な購入検討層を対象に、「住まいに対する意向調査」を実施しました※2。
結果、購入検討層が強く求めているのは、「安全な住まい」、「快適な住まい」、「長く住める」で、周辺環境や間取り、設備、意匠などの項目より重視していることが分かりました。とりわけ、「住宅性能」で特に重視することについては、耐震性を求める回答が67%あり最も多く、1923年の関東大震災から100年となる2023年において、近年頻発する大地震への備えを最も重要視している意識が伺えます。
また、購入検討層の80%が、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)や全館空調システムの採用に関心を抱いていることがわかりました。快適性や省エネにつながる技術に強い興味を持つことが伺えます。
さらに、将来的な購入検討層では、Z世代は、「新築」で「一戸建て」の住宅を希望する傾向が他の世代よりも強いことが伺えました。自分の時間やプライベートを大切にするとされるZ世代は、心地よく快適に過ごせて、共同住宅と比べて比較的近隣に気を遣わなくて良い空間を新築一戸建てに求めているのかも知れません。
2023年「住まいに対する意向調査」 結果サマリー
1.住宅に求めるトップ3は「安全」、「快適」、「長く住める」
2.住宅性能では、全世代で「耐震性」を求める声が最多
3.80%超がZEHに関心を持つ
4.全館空調システムにも80%が関心を持つ
5.Z世代は「一戸建ての購入」に強い意欲がある
6.Z世代は「新築であること」を希望
7.Z世代は「遠くても」、「狭くても」住まいを所有したい
8.各世代の貯金事情
1.住宅に求めるトップ3は「安全」、「快適」、「長く住める」
住宅を所有、もしくは購入する意向のある人に、「住宅で特に重視すること」について複数回答で聞いたところ(図1)、上位は「安全な住まい」、「快適な住まい」、「長く住める」となりました。さらに、同じ質問を、「もっとも重視すること」を単一回答で聞いたところ、「安全な住まい」が31.5%と、他を大きく引き離す結果となりました(図2)。
2.住宅性能では、全世代で「耐震性」を求める声が最多
「住宅性能」について「特に重視すること」を複数回答で聞いたところ(図3)、先の設問(図1、2)と同様に、「耐震性」の回答が最も多くなりました。2位に「断熱性」、3位には「省エネ」と回答し、住宅に快適性を求めていること、光熱費の節約などに関心があることが見受けられました。また、「もっとも重視すること」を単一回答で聞いたところ(図4)、こちらも「耐震性」がトップとなり、地震大国日本において地震に対する備えを最重要視していることが伺えました。
3.80%超がZEHに関心を持つ
住宅の住み替え・購入検討層にZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)に対する採用意向を聞いたところ(図5)、すでに採用している方を含めて、83.8%が関心を示していることが伺えました。光熱費の節約や地球環境保護に関心を抱いているのかもしれません。
4.全館空調システムにも80%が関心を持つ
ZEHと同様に、全館空調システムの採用意向を聞いたところ(図6)、採用済みの方を含めて、80.1%が興味を示していました。快適性や省エネにつながる技術に関心を示す様子が見られます。
5.Z世代は「一戸建ての購入」に強い意欲がある
住宅購入の潜在的、もしくは将来の顧客層と考えられる、15歳から49歳の独身者に、結婚したらどこに住みたいかを聞いたところ(図7)、各世代で一戸建ての回答が最も多くなりました。特にZ世代の意向が顕著で、半数以上の56.0%が一戸建ての購入を希望していました。
6.Z世代は「新築であること」を希望
住宅の購入にあたり優先することを聞いたところ(図8)、各世代で立地の良さを求める声が多く挙がりました。世代間で差が大きかった「新築であること」は、Z世代の24.2%に対し、40代では13.3%と10ポイント以上の開きがありました。
7.Z世代では「遠くても」、「狭くても」住まいを所有したい
住宅の購入にあたり制約があった場合、仮に費用が足りなかった場合にどうするかを聞いたところ(図9)、各世代で賃貸にするとの声が多くなりましたが、Z世代では「遠くにしても良い」、「狭くしても良い」の意向が聞かれました。先の設問(図7、8)とあわせて見ると、特にZ世代で新築一戸建てに対する憧れがあるようです。
8.各世代の貯金事情
各世代に対して、結婚等に備えて貯金をしているか聞いたところ(図10~13)、自明ではありますが、世代が上がるにつれて多く貯金する層が増えていました。ただし40代で貯金をしていない層が増えるようです。
調査概要
図1~6
調査名称:住宅の意向についてのアンケート
調査期間:2023年3月20日
調査対象:大都市圏(*)に居住する20~69歳の既婚男女
調査数 :1,246名
調査方法:Webアンケート
図7~13
調査名称:結婚と住まいの意向についてのアンケート
調査期間:2023年3月31日~2023年4月1日
調査対象:大都市圏(*)に居住する15~49歳の独身男女
調査数 :2,000名
調査方法:Webアンケート
(*)埼玉、千葉、東京、神奈川、静岡、愛知、三重、岐阜、大阪、兵庫、和歌山、滋賀、京都、奈良
※1:概ね1995年(平成7年)から2011年(平成23年)までに生まれた世代に相当。本調査では15~25歳をZ世代と定義。
※2:大都市圏()に居住する20~69歳の既婚男女、および同都市圏に居住する15~49歳の独身男女を対象にWebアンケートで実施。()埼玉、千葉、東京、神奈川、静岡、愛知、三重、岐阜、大阪、兵庫、和歌山、滋賀、京都、奈良
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