逃がしたメダカが野生メダカの未来を奪う?

『第3の外来種問題』  用水路を泳いでいたのは、輝く青い観賞用メダカ

世界淡水魚園水族館「アクア・トト ぎふ」(岐阜県各務原市 館長:池谷幸樹)では、県内で見つかった観賞用メダカを事例に、ペットを野外に逃がす行為により、もともとその周辺に住んでいた生き物へもたらす悪影響について紹介する特別展示を行います。

岐阜県内で見つかった観賞用メダカ
岐阜県内で見つかった観賞用メダカ

岐阜県内で見つかった観賞用メダカを事例に、ペットを野外に逃がす行為により、もともとその周辺に住んでいた生き物へもたらす悪影響について紹介する特別展示を行います。
今年7月、岐阜県内の野外水域に放流された観賞用メダカの記録(※1)が、研究成果として「伊豆沼・内沼研究報告Vol.16 (2022)」にて公開および論文掲載されました。
近年、キンギョやニシキゴイ、ヒメダカといった人工改良品種に関して、野外への放流による在来生物への悪影響が懸念されており、このような人工改良品種を「第3の外来種」と呼称することも提唱されています。
展示では、県内で見つかった観賞用メダカの生体展示を中心に、野外放流による悪影響を広く認識していただける手助けになるような紹介を行います。

展示で伝えたいポイント

・飼っている生き物を野外へ逃がすと、もともとすんでいる生き物へ悪影響をもたらすこと。
(エサやすみかを奪う、飼育環境下の病気を野外に広げる、交雑し地域特有の遺伝子を失わせる。)
・岐阜県では野外の用水路で観賞用メダカが見つかり、報告されていること。
・飼っている生き物を逃がさないこと。

展示の様子
展示の様子

※1「岐阜県の野外水域における体外光メダカ(幹之メダカ)などの観賞魚メダカの標本にもとづく初記録」
著者名:堀江真子1、伊藤玄2,3
所属:1.世界淡水魚園水族館、2.龍谷大学生物多様性科学研究センター、3.岐阜大学教育学部


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