柳俊太郎 長編映画 初主演は美しいサイコパス! MED映画祭観客賞受賞「僕の名前はルシアン」 9月29日(金)より渋谷のユーロスペースから全国公開
注目の若手俳優 柳俊太郎の初主演となる長編映画「僕の名前はルシアン」(制作プロダクション:TokyomuseFilms合同会社)が、2023年9月29日(金)より渋谷のユーロスペースから全国公開いたします。裸体を意識する写真家・大山千賀子の熱意に猛烈演技で応えた衝撃の一作。
また、9月29日(金)から毎日、豪華ゲストでのトークショーを開催予定です。
映画の見どころ
柳俊太郎が美しいサイコパスを演じた。写真家・大山千賀子は実際にあった事件からインスピレーションを得てルシアンを構築。大山は「実際にあった事件の詳細に触れるとあまりにも切なすぎることから、“一瞬の愛”をテーマにリアリティーを残しながらフェアリーテイルのようなストーリーを構築した。柳が演じるのは普段はおとなしい工場で働く青年。しかし心のどこかに闇を宿し、自分が求める“愛”を模索する。その“愛”は普通の“愛”とは違っていた。恋人たちのように長く続く“愛”ではなく、一瞬の凝縮された“愛”が彼の求めていたものであった。
この作品には「社会が持つ意味」、「人という生き物のあり方」などのエッセンスがところどころに盛り込まれている。
もう一つ、本作品の見せ場は裸にこだわる大山の演出である。大山は写真を始めた時からライフワークとしての裸を撮り続けている。理由は「裸は雄弁であり、個人が所有する唯一のもの」ということらしい。そういう理由もあって本作品にはさまざまな女性の裸体が登場する。また、女性の裸体だけではなく柳のスレンダーで美しい裸体も惜しげなく放出されているところはファンにとっては見逃せないところだろう。
柳俊太郎からのメッセージ
柳は「この作品は約10年程前に撮影していて、その時は大山さんの熱い想いに応えられるかというプレッシャーはありましたが、役者としての当時経験がまだ浅い自分に興味を持って頂き率直に嬉しかったです。ルシアンという現代社会が生んだモンスターを演じるということはとても恐怖があり、感情を理解することに苦しむこともたくさんありましたが、現場では怖くて離れていきそうなルシアンの感情を離れないように抱え込むよう意識しました」と回想。「丸裸になった感情をみられることはちょっと恥ずかしくもありながら精一杯演じましたし、大山監督の独特な世界をぜひご覧ください」と伝えた。現在YouTubeでは予告編が公開中だ。
大山千賀子 監督 本作への想い
“日本では他国に比べ、多くの人が自殺という死に方をするという記事が段々と目に入ってきて、オリジナルストーリーの映画を創作することを考え始めました。”
ルシアン役を演じた柳俊太郎さんについて、“彼を一目見た瞬間に、「彼だ!」と思ってお願いしました。”
“スマホを神格化している若者たち、宗教に凝っている母親、家庭をかえりみない夫など、現代社会をベースに描いています。”
“恋人たちのような「愛」を表現するのではなく、「一瞬の愛」を表現してみました。”
「今生きている自分と今起こっている現象を作品にしたい」と制作活動をしているとのことですが、本作で描きたいと思ったのはどういうことですか?
まず、念頭にあったのが日本は自殺国ということでしょうか。切腹という歴史も多少は影響しているのか、仏教という宗教からきているのかまだ自分には定かではありませんが、日本では他国に比べ、多くの人が自殺という死に方をするという記事が段々と目に入ってきて、オリジナルストーリーの映画を創作することを考え始めました。
ルシアン役は、若い男性に演じてもらいたいと思い、若い男の子を探し、東京中のプロダクションを回りましたが、イメージに合う俳優が何ヶ月も見つからず困っているときに、柳君が現れました。彼を一目見た瞬間に、「彼だ!」と思ってお願いしました。
裸体にこだわる理由は、「裸体、これしか私たちは持っていない」からです。若い頃から裸にはこだわっていまして「自画像」という裸の写真集も出版しています。今後も何か作品を撮る時には人間の裸を入れたいと思っています。それほど裸は私にとって大切なものなのです。そして安心できるビジュアルでもあると思っています。裸は雄弁です。本作では、「自分の欲望を遂げるためには自分も女も裸になる」という設定にしました。
水中撮影にもこだわり、6mの深さのタンクを求めて、イギリスのエセックスで撮影を敢行したそうですが、イギリスでの撮影はいかがでしたか?
ヘアメイクはクレア・ウィリアムズという方がやってくださったのですが、自分でも潜って血液の濃さなどを研究されました。彼女のメイクアップアーティストとしてのこだわりには感銘を受けました。またプロのダイバーが2名水の底に待機しており、俳優が苦しいと合図を出すと、すぐさま酸素を与えに行くというやり方になっていました。
大山千賀子 監督からのメッセージ
柳が演じるサイコパスと女との接点です。あと、スマホを神格化している若者たち、宗教に凝っている母親、家庭をかえりみない夫など、現代社会をベースに描いています。人はみなエキサイティングな人生を望んでいるかもしれないですけれど、「幸せは退屈なものでもあり、凡々としたものだ」というテーマも描きたく、登場人物は劇中一度はあくびをするというルールも作りました。
恋人たちのような「愛」を表現するのではなく、「一瞬の愛」を表現してみました。しかし、現実的には一瞬の想いで突き進んでいってもいいのか?
矛盾していますが、それについて考える機会になればと思います。
本作では、音にすごくこだわっていまして、冨田和彦さんという日本で5本の指に入る方にナレーションやアフレコの録音をお願いしました。ぜひ映画館で美しい映像と共にご覧いただければと思います。
STORY
愛を求める孤独な10代の少女・あかねは、インターネットで「ルシアン」と名乗る理想的な男と知り合う。同じころ、ある連続殺人犯を追っていた警察は、同じ犯人が手を下したと思われる、3人目の女性の全裸遺体を発見。遺体に暴行の痕跡はなく、犯行動機もわからないままで、捜査は難航していくが……。
出演:柳俊太郎
菜葉菜 大鶴義丹
大島葉子 定岡正二(元読売ジャイアンツ)
福永理未 恒吉梨絵 ウダタカキ 酒向芳 風間晋之介
丸山昇平 田邉和也 結城貴史 庄司浩之
美術:磯見俊裕/音楽:篠崎正嗣/撮影:市川修/照明:渡辺光雄/
編集:保泉圭太/助監督:神保英明/
プロデューサー:追分史郎・Tony Humphreys/
エグゼクティブプロデューサー:Ajay Nehra・佐々木昭夫・清水菊江
制作:TokyomuseFilms合同会社
配給:TokyomuseFilms合同会社
日英合作作品/2022年/104分/カラー/5.1ch/DCP
(C)「僕の名前はルシアン」製作委員会
webサイト: http://mynameislucien.com
トークショーを開催
トークショーは、9月29日(金)~10月12日(木)開催予定です。
ゲストは下記の通りです。
9月29日(金) 菜葉菜(俳優) 柳俊太郎(予定)
9月30日(土) ウダタカキ(俳優) 大島葉子(俳優) 柳俊太郎(俳優)(予定)
10月1日(日) 売野雅勇(作詞家)
10月2日(月) 油井昌由樹(俳優・夕日評論家)黒澤映画でレギュラー出演
10月3日(火) らぶ平(落語家)
10月5日(木) 手塚眞 映画監督ビジュアリスト
10月6日(金) 結城貴史(俳優・予定)
10月7日(土) 四方義朗 ファッションプロデューサー
10月8日(日) ドン小西 ファッションプロデューサー 高見恭子 タレント
10月9日(月) 菜葉菜(予定)
10月10日(火) 萩原朔美(俳優・詩人・教授)
10月12日(木) 林海象 映画監督
大山千賀子 プロフィール
大山千賀子 Filmography奈良県吉野郡生まれ
東京藝術大学美術学部大学院研究科を経てLondon大学Goldsmiths校で映画術を学ぶ
Filmography
短編映画「霊柩車の男」はShortshortsfilmfestival&Asia、
NY IndeoendentFilmFestival,
HuescaInternational film Festival(Spain)
サンパウロ国際映画祭短編映画部門に正式出品
短編映画「Last Ecstasy」満島ひかり主演はShortshortsfilmfestival&Asia、
札幌国際短編映画祭、NYIndeoendentFilmFestivalWTOslnternationalFilmFestival
(Norway),AthensInternationalShortFilm Festival(Greece)に正式出品
短編映画「異邦人」がある。
「僕の名前はルシアン」はアジアン映画祭正式出品、MED Film Festivalにおいて観客賞を受賞。
その他の受賞に「朝日広告賞」「NY Clio賞」「APA賞」「キリンコンテンポラリーアゥード」などがある。