【名城大学】都市情報学部の学生らが「杉原千畝ウクライナ難民募金」を呼びかけ
3時間にわたって活動 16万8763円が寄せられる
第二次世界大戦下のリトアニアでユダヤ人難民に「命のビザ」を発給した外交官、杉原千畝を研究する都市情報学部の稲葉千晴教授と学生らが5月7日、名古屋市東図書館近くの大幸南南北ペデストリアンデッキで、ウクライナから逃れた避難民を支援する「杉原千畝ウクライナ難民募金」の活動の一環として街頭募金を実施し、16万8763円が集まりました。
豊川高校生からも8万円余りが託される
昨年4月から始めた「杉原千畝ウクライナ難民募金」には、稲葉教授と学生らが取り組んだ街頭募金や寄付などで今年3月までの1年間に約625万円が集まり、すでにリトアニアなどに避難したウクライナの人々に約3万5000ユーロ(495万円)が届けられました。その募金は、リトアニア北部シャウレイ広域市に避難中の難民4000人の就業支援の一環として、語学教育コースの経費に充てられています。大幸南南北ペデストリアンデッキでは昨年4月から6回目となる街頭募金を行うことにしました。
この日は稲葉教授と人間学部の志村ゆず准教授、学生14人が参加。ウクライナ国旗を振ったり、のぼりを立てたりして午前11時から午後2時までの3時間にわたって協力を呼びかけました。ペデストリアンデッキはバンテリンドームにつながり、この日はプロ野球の中日-巨人戦が行われたこともあり、親子連れや子どもたちからも善意が寄せられました。
街頭募金とは別に、稲葉教授が講師を務めた昨年7月の「愛知サマーセミナー」で「杉原千畝ウクライナ難民募金」を知った私立豊川高校(愛知県豊川市)の生徒たちも昨年11月に豊川稲荷で募金活動を行い、集まった8万8642円が稲葉教授に託されました。
稲葉教授は「ウクライナでの戦闘は依然として続いており、今後ともリトアニア避難中の難民への支援は必要とされています」と話していました。