東京国立博物館で今年も春の恒例企画「博物館でお花見を」を 3月12日(火)~4月7日(日)に実施

~東博で楽しむ特別なお花見~

2024-02-15 11:00

東京国立博物館(台東区上野公園)は、「博物館でお花見を」と題した春の恒例企画を、2024年3月12日(火)~4月7日(日)に実施します。

本館の各展示室では、絵画、陶磁器、きもの、工芸など、桜をモチーフにした日本美術の名品をご覧いただけます。また、本館北側に広がる庭園では、開花時期の異なる約10種類の桜を堪能いただけます。その他にもさまざまなイベントも開催します。
展示室で美術品、庭で本物の桜の両方を楽しめる当館ならではの、特別なお花見をお楽しみください。

メインビジュアル

本館で桜めぐり

主に日本美術を展示する本館の各展示室では、「犬追物図屏風」など春の風景を描いた絵画や、「金龍山桜花見」など花見を楽しむ人々を描く浮世絵、また桜をモチーフにした陶磁器や染織など、さまざまな工芸作品をご覧いただけます。
該当作品のキャプションには桜マークが付いていますので、それを探しながら展示室内の桜をご堪能ください。

【主な展示作品】 ※作品はすべて東京国立博物館蔵

  1. 桜蒔絵十種香箱(さくらまきえじっしゅこうばこ)
    江戸時代・19世紀 吉田富子氏寄贈
    3月12日(火)~6月2日(日) 本館12室にて展示
    香道の遊びに使う道具を二段重ねの箱に収めています。
    全体は黒漆塗で、桜の花と花弁の文様を金・銀・朱の蒔絵に金貝(かなかい)を交えて描き、様々な花の形と豊富な色使いであでやかです。
桜蒔絵十種香箱
  1. 犬追物図屏風(いぬおうものずびょうぶ)
    筆者不詳 江戸時代・17世紀
    2月20日(火)~4月7日(日) 本館7室にて展示
    犬追物とは弓術の作法をみがく伝統競技です。見物をしている老若男女が桜の下で思い思いに楽しんでおり、たいへんな賑わいを見せています。
犬追物図屏風(右隻)
  1. 金龍山桜花見(きんりゅうざんさくらはなみ)
    鳥文斎栄之筆 江戸時代・18世紀
    3月12日(火)~4月14日(日) 本館10室にて展示
    桜の名所である浅草で、花見をする女性たちを描いた浮世絵です。遠景には浅草寺の本堂と五重塔がみえます。
金龍山桜花見
  1. 振袖 染分縮緬地枝垂桜菊短冊模様(ふりそで そめわけちりめんじしだれざくらきくたんざくもよう)
    江戸時代・18世紀
    3月5日(火)~4月21日(日) 本館10室にて展示
    枝垂桜が肩にかかる模様を友禅染で表します。上下にわけるスタイルは江戸時代中期に流行しました。
振袖 染分縮緬地枝垂桜菊短冊模様
  1. 桜下婦女図(おうかふじょず)
    川又常行(かわまたつねゆき)筆 江戸時代・18世紀
    3月12日(火)~4月14日(日) 本館10室にて展示
    ひらひらと舞い散る桜の花びらをながめる女性。肉筆画を専門とした浮世絵師・川又常行らしい繊細な一図です。
桜下婦女図
  1. 色絵枝垂桜図皿(いろえしだれざくらずさら)
    鍋島 江戸時代・18世紀 米田實氏・千惠子氏寄贈
    3月12日(火)~6月2日(日) 本館13室にて展示
    枝垂桜を描いた鍋島焼の組皿で夜桜が表現されています。高度で洗練されたデザインが追究された盛期鍋島の優品です。
色絵枝垂桜図皿
  1. 袱紗 紫地鶏桜火焔太鼓模様綴織(ふくさ むらさきじにわとりさくらかえんだいこもようつづれおり)
    江戸時代・19世紀
    3月5日(火)~4月21日(日) 本館10室にて展示
    江戸時代、長寿のお祝いや結婚、出産といったおめでたい日に、贈答の品に覆い被せて贈られました。表地には、諫鼓鳥(かんこどり)が織り表されています。
袱紗 紫地鶏桜火焔太鼓模様綴織
  1. 瓢形酒入(ひさごがたさけいれ)
    船田一琴作 江戸時代・天保14年(1843)
    2月6日(火)~4月21日(日) 本館8室にて展示
    素銅(すあか)と銀・銅の合金を継ぎ合わせてつくられたお酒の容器です。上部には雲間にのぞく月を銀象嵌(ぎんぞうがん)し、下部に鍍金の桜花が嵌めこまれています。
瓢形酒入

桜イベント *すべて事前申込不要、参加無料(ただし、当日の入館料が必要)

◆ボランティアによるガイドツアー・スライドトーク
ボランティアによるガイドツアーは、「博物館でお花見を」の期間中、桜に関するお話を加えたスペシャルバージョンになります。構内の樹木をご紹介する「樹木ツアー」では、桜や桜にまつわるエピソードを、桜を見ながらお話しします。当館の建築を見る「たてもの散歩ツアー」、建物や展示室の概要を英語でご紹介する「英語ガイド」、法隆寺献納宝物の魅力をお伝えする「法隆寺宝物館ガイド」でも、構内の桜についてお話しします。スライドトークでは、ボランティアがスライドを使って作品の魅力をお伝えします。「博物館でお花見を」の期間中、一部のスライドトークでは、桜や花に関わる作品も紹介する予定です。ボランティアによるガイドツアーやスライドトークなどの日時、詳細は当館ウェブサイトでご確認ください。
*天候等により、内容は変更になることがあります。

◆「春らんまん 桜ぬりえ」
桜をテーマにした当館所蔵作品のオリジナルぬりえをお楽しみいただけます。展示室にある作品の色づかいや表現にも注目してみてください。
日時:3月22日(金)、23日(土)、24日(日) 11:00~15:00(受付終了14:30)
会場:本館19室 *会場にて随時受付。1名につき1枚配布。なくなり次第終了

◆お花見ヨガ in 法隆寺宝物館
どなたでもお気軽にご参加いただける「お花見ヨガ」を実施予定です。詳細は当館ウェブサイトをご確認ください。

◆東博句会「花見で一句」
「博物館でお花見を」の期間中、桜をテーマにした俳句を募集します。桜咲く庭園や、桜をモチーフにした作品をテーマに、一句詠んでみませんか?応募方法等、詳細は当館ウェブサイトでご確認ください。

庭園散策について

庭園には、ソメイヨシノをはじめ、オオシマザクラ、枝垂れのエドヒガンザクラなど、約10種類の桜が次々と開花します。池の前にある腰掛石に座って、ゆったりと景色を楽しむこともできます。散策のベストシーズンであるこの季節、展示室で見る桜の作品とあわせて、庭園で咲く桜もお楽しみください。

開放時間:9:30~17:00
※天候や整備作業等により、閉鎖もしくは散策エリアを制限する場合があります。
※茶室内には入れません。

庭園風景

「博物館でお花見を」 来館案内

会期    : 2024年3月12日(火)~4月7日(日)
会場    : 東京国立博物館
        〒110-8712 東京都台東区上野公園13-9
開館時間  : 9時30分~17時 ※金曜・土曜日は19時まで
        ※入館は閉館の30分前まで
休館日   : 月曜日 ※ただし、3月25日(月)は開館
観覧料   : 一般1,000円、大学生500円
        ※高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方は無料。
        入館の際に年齢のわかるものをご提示ください。
        ※障がい者とその介護者1名は無料。
        入館の際に障がい者手帳等をご提示ください。
        ※有料イベント等は別途料金が必要です。
交通    : JR上野駅公園口、鶯谷駅南口から徒歩10分
        東京メトロ上野駅・根津駅、京成電鉄京成上野駅から徒歩15分
お問合せ  : 050-5541-8600(ハローダイヤル)
ウェブサイト: https://www.tnm.jp/

※会期・開館日・開館時間・展示作品・展示期間、開催内容等については、今後の諸事情により変更する場合があります。詳しくは、当館ウェブサイト等でご確認ください。

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