広島県廿日市市、全庁規模でオラクルのシン・クライアント基盤を導入
日本オラクル株式会社(本社:東京都港区、代表執行役社長 最高経営責任者:遠藤 隆雄)は本日、オラクルのシン・クライアント基盤「Oracle Sun Ray」システムが、広島県廿日市市(市長:眞野勝弘、以下 廿日市市)の出先機関を含む全庁規模で、職員の利用する既存のPC(パーソナル・コンピューター)に代わる端末として採用・稼働開始したことを発表しました。
「Oracle Sun Ray」システムは、オラクルのシン・クライアント端末「Sun Ray 3」と、Windows環境をサーバーに統合・リモートで管理する「Windows Server Remote Desktop Services」を連携させるサーバー基盤「Sun Ray Software」で構成されます。
広島県西部に位置する廿日市市は、南は瀬戸内海に面し、北は中国山地を擁する豊かな自然に囲まれ、世界文化遺産の「嚴島神社」に代表される、文化遺産、スポーツ施設、市内各所の温泉施設などの観光資源を誇る人口約118,000人*の都市です。
*2012年8月1日現在
廿日市市では、約1,100人の職員の業務用端末としてPCを利用していました。多くのPCは長期間にわたって利用され、老朽化していました。そのため、ハードディスク・ドライブの故障などが頻発し、市庁の情報システム部門である総務部情報推進に持ち込まれるPC修理件数は年間約240件に達していました。また、庁内のPCのオペレーティング・システム(OS)やソフトウェアのバージョンは新旧が混在しており、職員の業務効率の低下や、管理・保守コストの増大を招いていました。PCの故障は職員の業務停止に直結するだけでなく、対応する情報推進課のほかの業務を中断させ、修理完了後のPCの再インストールにかかる時間や消失したファイルやデータの復旧にかかる費用など、コスト負担は年間で約900万円相当*となっていました。また、老朽化したPCには起動に数十分要するものがあるなど、生産性の低下も招いていました。
- 廿日市市調べ
廿日市市では、こうした情報端末管理の課題を改善する手段として「Oracle Sun Ray」システムの採用を決定し、オラクルのx86サーバー「Sun Fire X4170 M2」でシン・クライアントのサーバー基盤を構築し、共有データの保存および複製によるバックアップ用途にユニファイド・ストレージ製品「Sun ZFS Storage 7320 Appliance」を導入しました。
廿日市市が「Oracle Sun Ray」システムの採用・稼働開始にあたって、以下の特長を高く評価しています:
- 端末の低い故障率、高いセキュリティ、省電力性、静音性
- OSやソフトウェアのバージョンなどの統一、標準化による容易な管理
- 端末の高速起動やサーバーの高いパフォーマンスによる業務効率の向上
本システムの導入プロジェクトは、株式会社エネルギア・コミュニケーションズ(本社:広島市中区、以下 エネルギアコム)が担当しました。エネルギアコムは廿日市市の情報システムに精通しており、業務効率向上を実現するための豊富なノウハウを活用して廿日市市の「Oracle Sun Ray」システムの導入を実施しました。また、日本オラクルはシン・クライアント基盤の構築と運用について助言し、プロジェクトの円滑な推進に寄与しました。
本事例は、2012年10月30日~31日に開催するカンファレンス「Oracle Days Tokyo 2012」(主催:日本オラクル 会場:ウェスティンホテル東京)において、詳細を紹介する予定です(講演:10月31日 午後2時~午後2時45分。タイトル:「オラクルだけが実現できるフルスタックのシンプルなデスクトップ仮想化ソリューションとは」)。
●「Oracle Sun Ray」システムについて
「Oracle Sun Ray」システムは、デスクトップPCに別々に実装されたオペレーティング・システム(OS)環境をサーバー上に統合して、データセンターで集中管理するソリューションです。物理デスクトップの個々の管理で発生するコストを削減でき、ユーザーはあらゆるデバイスから、標準デスクトップにアクセス可能になります。オラクルの提供する統合デスクトップ環境は管理を容易にするだけでなく、リモートからのセキュアなアクセスを可能にするため、災害対策や在宅勤務にも最適です。「Oracle Sun Ray」システムは、シン・クライアント端末「Sun Ray」、「Oracle Virtual Desktop Client」、「Sun x86」サーバー、「ZFS Storage Appliance」、「Sun Ray Software」から構成され、Windows アプリケーションに加え、「Oracle Database」、「Oracle Fusion Middleware」、「Oracle Applications」、「Oracle Solaris」、「Oracle Linux」 などの環境にもアクセス可能です。将来、仮想化されたデスクトップ環境を併用する場合は、「Oracle Virtual Desktop Infrastructure」に仮想デスクトップ環境をアップグレードすることが可能です。
●オラクルについて
オラクルは、クラウド環境と皆様のデータセンターの両方においてハードウェアとソフトウェアが連携して稼働するよう設計します。オラクル(NASDAQ:ORCL)に関するより詳細な情報については、http://www.oracle.com をご覧ください。
■本件に関するお問い合わせ先
日本オラクル株式会社 広報室 谷地田
TEL: 03-6834-4837 FAX: 03-6834-6129 E-mail: pr-room_jp@oracle.com
プレスルーム http://www.oracle.com/jp/corporate/press/
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