脊椎インプラント米国市場は緩やかな成長を続け2021年までに66億米ドル規模に到達の見込み

株式会社グローバル インフォメーションは、市場調査会社Millennium Research Groupが発行した報告書「US Markets for Spinal Implants 2013 (米国の脊椎インプラント市場)」の販売を開始しました。

同調査レポートによれば、脊椎インプラント市場において脊椎非固定術に関して肯定的な臨床エビデンスが蓄積されてきたこと、また、新たな手術法(環状部修復、椎弓形成術、人口椎間板置換術など)が現れてきたことから、同レポートの市場予測全期間を通じて脊椎非固定術の実施数が急速に増加して行くものと見られています。しかしながら脊椎非固定術の市場が拡大するということは、脊椎固定術の市場を幾分か圧迫することになります。脊椎固定術とは脊椎非固定術とは異なり、脊椎の可動性を残さない形の術式です。

それでもやはり脊椎固定術は広範な臨床エビデンスに支持された定評のある手術であり、黄金律的と言える術式の地位を維持しています。従って、脊椎固定術は実施される脊椎インプラント手術数の内のほとんどを占め、また米国の脊椎インプラント関連製品市場においてその収益の大部分を生み出し続ける術式であるものと見られます。

米国の脊椎固定インプラント関連製品市場は、大規模で著名な多数の競合企業と極めて日常品化した製品とを抱えた非常に成熟した市場です。しかし、脊椎非固定術関連の技術製品市場が大きな将来性を持つことから、さらに多くの企業を惹き付け、革新的な医療器具が発売されるようになっています。とりわけ、急速に拡大を続けている頸椎人口椎間板分野では最近になって3種の器具が認定を受けました。NuVasive 社のPCM、Globus Medical社のSecure-C、ならびにLDR Spine社のMobi-Cの三つです。 Mobi-Cは2レベルの適用に関する条件付き認定を受けた最初の製品であり、頸椎前方固定術の費用で使用することができるため頸椎人口椎間板の採用数が押し上げられる見込みです。

固定術関連市場および非固定術関連市場の双方とも、侵襲性が最も小さい手術を求める市場動向に影響を受けます。侵襲性の小さな新製品ならば、以前では脊椎インプラント術のための切開手術を受けることができなかった患者や切開手術をためらっていた患者にも手術を促せるものとなります。こういった動向を受けて外来外科センターで実施する脊椎インプラント手術数が増加してきており、患者にとってもっと安価な費用で、手軽に手術が受けられるようになる可能性を示しています。

MRGのアナリストであるRene Azeez 氏は、「米国では脊椎インプラント関連の新製品が続々と発売されてはいますが、メーカー企業にとってはすべてがスムーズに進んでいるわけではありません。保険の払い戻しが限定されていることや医療機器の物品税が課せられることから、この市場での技術革新への取り組みは課題に直面することになります。メーカー企業としては高成長の可能性を持った分野にだけ集中せざるを得ないという点で、現在現れて来ている技術進歩は極めて戦略的な性格のものとなっています。」と述べています。

市場調査レポート: 米国の脊椎インプラント市場
US Markets for Spinal Implants 2013
http://www.gii.co.jp/report/mrg203768-us-markets-spinal-implants-2011.html
出版日: 2013年06月01日
発行: Millennium Research Group

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