ウイルス感染予防にはお口のケアが鍵! 毒をためない画期的な歯みがき方法を紹介

ウイルスに負けない口内環境に必要なのは、「ガーゼ」。

新型コロナウィルスの影響で深刻化しているのが、マスク不足。あまりに手に入らないため、「ガーゼ」を使った自作マスクの作り方に注目が集まっています。実はこのガーゼには、他にもウイルスに対抗するための使い方があることをご存知でしたか?

ガーゼで口の中を清潔に保ち、ウイルスの付着を予防

それが、ガーゼを使った歯みがき法「毒出し歯みがき」です。「線」でみがく歯ブラシに対して、ガーゼは「面」で歯の表面を拭き取るため、汚れや雑菌、そして口の中に飛び込んできたウイルスなどを一気に拭き取ることができます。
また、口の中が汚れていればいるほどウイルスは付着しやすくなるため、口内を清潔にしておくことはウイルス対策にも大切です。

歯にやさしく、ネバネバ汚れもしっかり落とす「毒出し歯みがき」

「毒出し歯みがき」で用意するのは、小さなガーゼ1枚。人差し指の第一関節が隠れる程度で十分です。人差し指にガーゼを巻いたら、指の腹で、一本ずつ歯の輪郭をなぞるようにふいていきましょう。
右手が利き手なら、上の歯の表側を左から右へ、次に下の歯の表を右から左へ。歯の裏側も同じようにみがきます。
指のカーブが歯にフィットし、微妙な調整もしやすいのがポイント。とくにマスクと同じ不織布を使ったガーゼなら、歯へのダメージが少ないうえに、細かい繊維がネバネバとしたぬめり汚れもしっかりぬぐいとってくれます。
実際に、ある臨床試験では、プラーク(歯垢)の除去率で毒出し歯みがきが歯ブラシと同等以上の結果を残したデータが出ています。

最初はこれくらい巻いて、馴れてきたらもっと短くてもOK。

歯の表側をみがく。右手で行う場合、上の歯の左奥からみがき、右奥歯までみがいたらそのまま下の歯をみがく。

歯の裏側をみがく。表側同様に、左上から右上へ、右下から左下へ。

上下奥歯の噛み合わせ部分をみがく。指先でくぼみの中もみがく。

奥歯の奥をみがく。細く切ったガーゼを奥歯にひっかけて、人差し指で引っ張り合いながら左右に動かす。一番汚れが残りやすい場所なので、ていねいに。

歯を全体的になめてみる。ザラザラしているところがあれば、そこがみがき残し。

ガーゼでざっと汚れを拭き取っても歯と歯の隙間には汚れが残っています。デンタルフロスを一日一回は通す習慣を心がけてください。

サッと拭き取る「簡単版」を習慣にして口内環境を改善

「毒出し歯みがき」は、食後や寝る前に行うのが有効ですが、外食や間食の後に行うなら「簡単版」がおすすめです。歯の輪郭に沿って丁寧にみがく「毒出し歯みがき」に対して、「簡単版」は歯の表面をサッとふきとるだけ。
ポイントは、完璧さよりも手軽さです。紙ナプキンやウェットティッシュなどでも構いません。汚れたらその都度拭き取ることを習慣にしておけば、口の中をきれいな状態にキープしやすくなりますし、ウイルス対策としてもより効果を発揮します。
実際、全校児童一斉の「昼歯みがき」を取り入れた横浜のある小学校では、インフルエンザが大流行している時期でもほとんど罹患者がでなかったそうです。

うがい、手洗い、そして「毒出し歯みがき」でウイルスに対抗しましょう。

照山裕子著『歯科医が考案 毒出し歯みがき』
照山裕子著『歯科医が考案 毒出し歯みがき』

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