【PEOPLE】ソン・ガンホ 六面体の映画の表現者として
2020-06-14 13:00
Written by : 相田冬二
言わずと知れた名優ソン・ガンホ。スクリーンの中での輝きと、実物の存在感に、ここまでギャップのないひとも珍しいのではないか。
黙っていても画になる。ひとたび喋りはじめると、大らかで包容力のあるあの語りが出現。フランクな笑顔。ふてぶてしさと、茶目っ気が同居するニュアンス。どこからどう捉えても、わたしたちがよく知っているソン・ガンホに他ならない。
唯一の違いは、彼が映画の中で演じてきた人間たちに較べると、非常に知的で、センスにあふれているということ。余計な説明をせずに、端的にものを伝えるひとだ。そこも文句なしにかっこいい。
たとえば新作「パラサイト 半地下の家族」については、こんなふうに。
「見るべきは、ソン・ガンホを除く俳優陣のクレイジーな演技。ポン・ジュノ監督のクレイジーな演出。そして、クライマックスだね。一言で、この映画の内実を語るとすれば『そして人生は続く』ということだ」
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