プレミアム自動車メーカー、 Qtを活用し次世代オペレーティングシステムを構築
Qt Group、メルセデス・ベンツ AG向けに SDV(ソフトウェア・ディファインド・ビークル)のコンセプトを推進、 3Dディスプレイとインフォテインメント機能を充実させた 次世代デジタルコックピットの開発を支援
フィンランド エスポー 2023年10月31日 - Qt Group(Nasdaq Helsinki:QTCOM)は本日、メルセデス・ベンツとの長年にわたるパートナーシップの新たな展望を披露しました。メルセデス・ベンツは、Qt 6へのアップグレードを実施し、Qtフレームワーク、デザインツール、開発ツール、品質保証ツールを活用して、全ての車種とディスプレイにおけるオペレーティングシステム「MB.OS」の構築をサポートしています。Qtのサポートは、クロスプラットフォーム開発を容易にし、市場投入までの時間を短縮します。
MB.OSは、メルセデス・ベンツの「ユーザーエクスペリエンス」システムを包括し、新しいデジタルディスプレイやドライバーアシスタンスの機能向上など、SDVを進化させる画期的な新しいアーキテクチャです。Qtはメルセデス・ベンツのSDV開発において重要な役割を担っており、このパートナーシップの次の段階として、MB.OS上で動作する車載アプリケーションのパフォーマンス、開発の容易さ、保守性の革新が期待されています。
Qtフレームワークとツールで、メルセデス・ベンツは車載ソフトウェアの内製化を実現し、現在、多くの自動車メーカーも同じことを模索しています。Qtは世界中で150万人以上の開発者に利用されています。UIデザインやソフトウェア開発から品質管理と導入まで、製品開発サイクル全体にクロスプラットフォームソリューションを提供するQtは、デザイナーと開発者の同時作業を可能にし、開発期間を短縮します。
Qt Groupの ビジネスオペレーション・シニアーバイスプレジデントであるSteffan Schumacherは「業界をリードする企業が革新的なユーザーエクスペリエンスを創り出しているのを見るのは素晴らしいことです。Qt 6 にアップグレードすることで、メルセデス・ベンツのチームはSDVの開発をサポートする完璧なツールを使用することができます。Qtはデジタルユーザーインターフェースの構築に最適であり、特に柔軟なアップグレードを可能にし、新しいインフォテインメント体験の創造に取り組んでいます。」と述べています。
Qtは、開発者とデザイナーが同一フレームワーク内で同時に作業できるため、開発者とデザイナーの連携が一層密接となり、製品のデザインにおいて理想的な環境を提供します。HUD、助手席側ディスプレイ、リアエンターテインメントシステム、デジタルメーターなど、自動車のあらゆる部分と画面にQtを適用することで、メルセデス・ベンツはQtフレームワークの拡張性を最大限に生かすことができます。
Qt Groupについて
Qt Group(Nasdaq Helsinki:QTCOM)はグローバルなソフトウェア企業です。産業界のリーダーと150万人を超える世界中の開発者が信頼を置き、ユーザーに愛されるアプリケーションやスマートデバイスを作成しています。UIデザインやソフトウェア開発から品質管理と導入まで、製品開発サイクル全体を通してお客様の生産性向上を支援します。Qt Groupのお客様は70以上の業界で180か国以上に広がっています。Qt Groupの従業員数は世界で約700名、2022年の売り上げは1億5,530万ユーロでした。より詳細はウェブサイトをご覧ください。
https://www.qt.io/ja-jp/