世界初※、カメラ機能とAndroid(TM)端末をダブル搭載  新型トータルステーション「X-100Dシリーズ」を7月15日発売

2020-07-08 10:00

最先端技術を駆使したPENTAX計測機器の製造・販売を行うTIアサヒ株式会社(本社:埼玉県さいたま市、代表取締役:田中 秀彦)は、昨年3月に発売した着脱式Android(TM)端末搭載のトータルステーション「X-100シリーズ」の後継機種として、新たにカメラ機能を追加した「X-100Dシリーズ」を2020年7月15日より国内販売いたします。
※世界初:2020年7月現在、当社調べ

● カメラ機能を新たに搭載し、作業性が飛躍的に向上
● Android(TM)端末でスムーズなデータ共有を実現
● 測設作業を多彩な機能で強力サポート

X-100Dシリーズ

【画像説明】左:反側 ホワイトバックライト液晶、右:正側 Android(TM)端末

表1 新機種の概要

表1 新機種の概要

トータルステーションとは
トータルステーションは、測量や土木建築の現場に欠かせない計測機器です。内蔵の望遠鏡を覗いて任意の地点にピントを合わせることで、設置地点からの距離と角度を極めて高い精度で計測できます。もともと別々の機器であった距離を測る光波測距儀(EDM)と角度を測るセオドライトを一体化し、必要な計測データをトータルに取得できることから、「トータルステーション」と呼ばれています。

主な特長

●カメラ機能で作業性が飛躍的に向上
トータルステーション本体にデジタルカメラ機能を内蔵。測定操作と連動した自動撮影が可能です。電子成果納品のデータ仕様に準拠した「CALSモード」も搭載しています。
撮影データには測点名などの情報が自動的に付加され、確かな作業記録として、より説得力のある成果納品が可能です。工事報告書などの書類作成に際しても、情報入力の労力やミスが大幅に削減できます。施工業者の方はもちろん、測量コンサルタントや土地家屋調査士の方にとっても、作業効率の向上に大きく貢献する便利な機能です。
※カメラは固定焦点方式(基準被写体距離20m)を採用。約10m~∞の範囲でほぼピントの合った撮影が可能です。

測点名が付加された撮影データ

※写真周囲に表示される情報は、撮影前の設定で非表示にすることも可能です。

・カメラのライブビュー機能を活用して、スムーズな視準作業をサポート

カメラのライブビュー機能

・計測直後のチェック作業も、撮影データを見ながら確認が可能

撮影データを見ながら確認が可能

●Android(TM)端末でスムーズにデータ共有
正側の操作部に着脱可能なAndroid(TM)端末を採用。文字が見やすい4.7型のHD液晶画面を搭載し、拡大・縮小、移動といった操作が指先で直感的に行えます。
スマートフォンのテザリング機能、あるいは市販のSIMカードやWi-Fiルータを利用すれば、各社のクラウドサービスに直接アクセスが可能です。急な図面変更を要するなどの不測の事態に際しても、オフィスとスムーズにデータ共有が行えます。また、内蔵のメールアプリ(Gmailのみ)でデータの送受信も可能で、ノートPCは必要ありません。
※座標データのみ送受信可能。観測データは送信のみとなります。

Android(TM)端末でデータ共有

・電子野帳機能搭載 専用アプリ「DC-7」を内蔵

電子野帳機能搭載

●測設作業を多彩な機能で強力サポート
カメラ機能とAndroid(TM)端末の利点を生かし、測設作業の効率化に貢献する便利な機能を搭載。測設点の選択から誘導指示まで、よりスムーズに、より快適に測設作業が行えます。

・ガイドライトで視準方向を確認
プリズムを持つ側からトータルステーションを見た際、測設ラインに対する左右へのズレ方向によって、点滅の見え方が変化する緑と赤の2色のガイドライト(LED)を搭載しています。

ガイドライトで視準方向を確認

・ライブビューでプリズムの位置をリアルタイムに確認
従来の矢印イラストによる誘導画面に加え、ライブビューを活用した誘導画面も新たに搭載。3色の矢印表示で、スムーズな誘導をサポートします。

ライブビューでプリズムの位置確認

・ワイヤレスイヤホンで音声指示を受信
プリズム側がワイヤレスイヤホン※を使用すれば、移動距離や方角、各種メッセージをトータルステーション本体から機械音声で送ることができます。無線機を用意したり、大きな声で直接指示を出したりする必要がありません。
※ワイヤレスイヤホンは標準構成品に含まれます。

ワイヤレスイヤホンで音声を受信

●確かな測距性能
光学系を改良し、スピーディーかつ高精度な測距作業を実現します。ノンプリズムでの測距範囲は最大500mを実現。交通量の多い道路や立ち入りにくい場所でも、効率的な測定作業が可能です。

測距時間

ノンプリズム    :約1.0秒
プリズム・反射シート:約1.2秒

測距精度

ノンプリズム    :±(3+2ppm×D)mm
プリズム・反射シート:±(2+2ppm×D)mm

測距範囲

ノンプリズム :0.5m~500m
反射シート  :1.5m~600m
1素子プリズム :1.5m~7000(8000)m

※( )内は気象条件良好時

●充実の応用機能を内蔵
基準点測量から高精度な施工管理まで対応したソフトウェアを標準装備。多様な測量用途に活用できます。

  1. 基準点測量プログラム
    ・現場管理 :現場選択、現場削除、データ出力(APA)
    ・観測/記録:測量情報入力、機械点情報入力、単回観測、対回観測、単回RL観測
    ・編集/検索
    ・条件設定 :測点名重複確認、測点名処理設定
  1. 応用測量プログラム
    ・現場管理 :現場選択、現場削除、データ入出力(APA・SIMA・CSV)、
           路線計算・選択、平面図確認、座標手入力
    ・観測/記録:機械点設置(既知点上、後方交会法)、座標測定、座標測設、
           路線測設、角度・距離測設、直接検測、間接検測、幅杭測定、
           対辺測定、水準測定、REM測定
    ・測量計算 :ST計算、隅切計算、面積計算、4点交点計算、3点1方向角計算、
           2点2方向角計算、直線と円の交点計算、円と円の交点計算、
           3点を通る円の中心計算、内外分点計算
    ・編集/検索
    ・条件設定 :測点名重複確認、測点名処理設定、座標桁数設定、s/S補正計算

●その他
・簡単設置をサポートする「レーザ求心」
・後視点の測距により、機械高を自動計算 ※後視点の高さ(Z座標)が必要
・観測方向の確認に便利な「レッドマーク機能」
・望遠鏡から目を離さずに測距できる「トリガーキー」
・最大で約17時間の連続使用が可能 ※EDM省エネ設定あり、30秒に1回の測定の場合
・IP56の防水・防塵設計(本体)
・Bluetooth クラス1を標準装備

シリーズ構成(型名・仕様・本体標準価格)

表2 X-100D価格表

表2 X-100D価格表

測距部      :ノンプリズム(500m)・反射シート・プリズム
座標メモ     :約60,000点
測角精度(標準偏差):5″
最小角度表示   :5″/1″選択可
基盤部形式    :着脱式(X-105DNS)、シフト式(X-105DNSc)

標準構成品

本体、バッテリ(BP07)×2、本体用充電器(BC05)一式、調整工具一式、SDメモリーカード、背負いベルト付き収納ケース、レインカバー、クラス1対応Bluetoothワイヤレスイヤホン、イヤホン充電用USBケーブル、取扱説明書、安全カード、ステッカー、保証書

TIアサヒのスローガン「実測主義」

TIアサヒは、新たな企業スローガンとして、「実測主義」を策定しました。
机上の理論値よりも、実測性能を追い求め、測量現場のニーズに真摯に応えること。
それは、1933年の創業以来、実直なものづくり精神を受け継ぎながら、TIアサヒが追求してきた永遠のテーマです。
これまで、そして、これからも私たちは、ひたむきに「実測主義」です。

会社概要

名称   :TIアサヒ株式会社
所在地  :埼玉県さいたま市岩槻区上野4-3-4
代表取締役:田中 秀彦

本件に関するお問い合わせ先

TIアサヒ株式会社
国内営業グループ
URL: http://www.pentaxsurveying.com/

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