「大豆ミート」、2人に1人は食べたことあり!?  食べた理由は「健康によさそう」「話題だから」  初心者なら「ひき肉」メニューがおすすめ 

シリーズ「食の未来」

近年、ヘルシーフードとして話題の大豆ミート。スーパーやファストフード、コンビニのメニューなどでも見かけるようになりました。そこで今回は、大豆ミートについてリサーチ。実際どのくらいの人が食べたことがあり、どのような料理に使っているかなど、使用実態を調べてみました。その結果、認知度は約94.4%、食べたことがある人も約半数にのぼり、じわじわと浸透してきていることが判明。その一方で、「食べ方がわからない」「近所で売っていない」などを理由に、まだ様子見という人も少なくありませんでした。

ダイジェスト

「大豆ミート」、2人に1人は食べたことあり!?
食べてみた理由は「健康によさそう」「話題になっているから」
初心者なら「ひき肉」メニューがおすすめ

大豆ミート知っていますか

「大豆ミート」、2人に1人は食べたことあり!?

大豆ミート料理研究家の坂東万有子さんによると、大豆ミートとは「大豆から油分を搾油してできる脱脂大豆たんぱくを、加圧・加熱・乾燥させたもの。栄養豊富で食感が肉に近いことから、〈第4の肉〉〈代替肉〉などと呼ばれています」。認知度は、「よく知っている」「聞いたことがある」を合わせると94.4%にのぼり、かなり浸透していることがわかります。また、実際に大豆ミートを使った料理や総菜を食べたことがある人(自宅、外食合わせて)は約半数の47.6%で、意外に多くの人が食べた経験があることが判明しました。
また、大豆ミートは海外でも大流行。この十数年で、大豆ミートを含む代替たんぱく(植物肉・培養肉)の需用は大きく伸張しています。背景としては、宗教上の理由で獣肉を食べない人や、ベジタリアンやビーガンが多いこと、近年の健康志向や環境問題への関心の高さなどがあげられます。大豆ミートを含む代替たんぱくの世界の市場出荷額は、2020年は2500億円以上でしたが、2030年には現在の7倍、1兆8000億円を超えると予想されています。

食べたきっかけは?
食べたことがない理由

1kgの肉を得るには、4~11kgもの飼料用穀物、膨大な量の水を消費します。世界的に人口が増大するなか、飼料用穀物が不足し、畜産だけでは世界的な「たんぱく質不足」に陥ることが予想されています。大豆ミートのような環境への負荷が少ない食の選択肢を増やしていくことは、こうした社会課題の解決にもつながります。たんぱく質豊富でヘルシーな大豆ミートを取り入れることで、毎日の食卓がより楽しく、豊かになるきっかけになればいいですね。

アンケート概要
●調査対象:オレンジページメンバーズ・国内在住の20歳以上の女性(有効回答数1420人)
●調査方法:インターネット調査
●調査期間:2021年4月24日~29日
●「オレンジページくらし予報」について
読者モニター「オレンジページメンバーズ」には、さまざまなくらし情報・くらし体験によってはぐくまれた“くらしの目利き”たちが数多く所属しています。そんなメンバーたちの声を集めて<次のくらし>を読み解いていくのが「オレンジページくらし予報」です。WEB上でのアンケート調査、座談会など、ご相談に応じて展開いたします。

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