【名城大学】「カーボンニュートラル達成に向けて」をテーマに「リサーチフェア2022」を開催

対面での開催は3年ぶり 5学部から21件の研究シーズを展示

研究内容を来場者に紹介

本学学術研究支援センターは1月11日、本学の研究力と研究シーズを公開して広く社会に発信し、共同研究など新たな産学官連携のきっかけづくりにつなげる展示イベント「名城大学リサーチフェア2022」を、名古屋市中村区のウインクあいち展示場で開催しました。対面での開催は3年ぶりで、企業や団体、教育関係者ら220人が来場し、本学の研究への関心の高さを示しました。  

パネルで研究内容を紹介 体験コーナーを設けたブースも

4回目の開催となる今回は「カーボンニュートラル達成に向けて」をテーマに、カーボンニュートラル研究推進機構が中心となり、理工、農、薬、都市情報、経営の5学部から合わせて21件の研究シーズを展示。名古屋商工会議所と中部電力ミライズも出展しました。会場では、出展した教員や研究室の学生らが研究内容を紹介したパネルを指差しながら来場者の質問に答えたり、名刺を交わしたりする様子などが各ブースで見られました。

各ブースではパネルでの研究紹介が中心でしたが、工夫を凝らして興味を引く展示も。冬でも夏でも家の結露を防止する数種類の可変透湿シートを用意し、手に取りながら住宅のカーボンニュートラル化に向けた研究を解説した吉永美香教授(理工学部建築学科)や、空間に広がるレゴブロックのような構造体で玩具やロボットの骨組みに応用されている「テンセグリティ・キット」の体験コーナーを設けた池本有助准教授(理工学部機械工学科)のブースなどが注目を集めていました。  

可変透湿シートを手にする吉永教授
「テンセグリティ・キット」の体験コーナー

文部科学省私立大学研究ブランディング事業の最終報告会も開催

会場では、文部科学省の「私立大学研究ブランディング事業」に選定された2事業の最終報告会も同時に開催。「青色LEDを起点とした新規光デバイス開発による名城大学ブランド構築プログラム」では、光デバイス研究センターの竹内哲也センター長(理工学部材料機能工学科教授)が半導体レーザーを中心とした新しい光デバイスの実現と応用先などについて紹介。竹内センター長は今後の展望として「中小企業との共同研究をベースに地域貢献を広げていきたい」と語りました。

「新規ナノ材料の開拓と創製による名城大学ブランド構築プログラム」では、ナノマテリアル研究センターの丸山隆浩センター長(理工学部応用化学科教授)が「カーボンニュートラルに向けたナノ材料研究」をテーマに発表し、ナノカーボンやナノチューブなどのナノ材料の特有の性質や応用研究などについて説明。カーボンニュートラルに向けて取り組む研究として、丸山教授は「シリコンに代わるトランジスタの材料としてカーボンナノチューブが期待されている」などと紹介しました。  

中小企業との共同研究に意欲を示した竹内センター長
カーボンナノチューブの応用研究などを解説する丸山センター長

多数の来場者でにぎわう

農学部の展示ブースを回る小原学長(左)
展示も一工夫
あちこちで名刺の交換も
木造建物の耐震技術に関心を示す立花理事長(右)
目を引くブースも
来場者でにぎわう会場
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