GfK調べ、2016年グローバルのデジタルカメラ販売動向
ミラーレスカメラの販売伸長により東南アジアでは金額規模が拡大
スマートフォンのカメラ性能が進化する中、2016年のデジタルカメラ市場は厳しい状況が続いた。2016年におけるグローバルのデジタルカメラ販売は数量前年比25%減の3,500万台、金額前年比13%減の153億USドルになったとみられる。
主要マーケットをみると、西ヨーロッパでは数量前年比24%減、北米では同18%減となった。ただし、平均価格の上昇により金額前年比はそれぞれ13%減、7%減にとどまった。アジアについてみると、中国では数量前年比23%減、金額前年比15%減、日本では数量前年比25%減、金額前年比22%減と、同じような縮小傾向となった。こうした中、東南アジア※1は数量前年比では18%減となるも、金額前年比では6%増となった。市場を下支えしたのはミラーレスカメラで、コンパクトカメラが数量前年比38%減、一眼レフカメラが同8%減となる中、ミラーレスカメラは同45%増と大きく成長した。東南アジア新興国市場での需要増によるものだが、特にタイでは大幅な伸長を記録した。この結果、東南アジアにおけるミラーレスカメラの構成比は数量ベースで前年の16%から28%へ、金額ベースで27%から39%へ拡大した(図1)。ミラーレスカメラの拡大に加え、平均価格の上昇も金額ベースでの成長要因となった。東南アジアにおける2016年の平均価格は、コンパクトカメラでは前年から12%上昇し209USドル、ミラーレスカメラでは2%上昇の697USD、一眼レフでは6%上昇の808USドルとなった。
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※1. 東南アジア・・・インドネシア、シンガポール、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナム
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