第6回ATP上方番組大賞・特別賞受賞! BS12スペシャル「核の記憶 89歳ジャーナリスト 最後の問い」
BS12 トゥエルビ(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:森内譲)は、昨年8月に放送したドキュメンタリー「核の記憶89歳ジャーナリスト最後の問い」において、一般社団法人全日本テレビ番組製作社連盟主催の第6回ATP上方番組大賞の特別賞を受賞しました。
今回ディレクターとして出演した鈴木昭典氏は、がんを患いながらも、核廃絶への執念で世界各地を回って取材を敢行し本番組を作り上げました。
審査講評では、「完成度の高いドキュメンタリー作品でもあり、89歳にして今なお現役として活躍されている鈴木ディレクターの姿に感動すら覚える秀作」と高く評価されました。
そして受賞の数日後2019年1月31日に、鈴木氏はその89歳の生涯に幕を閉じ、本番組が遺作となりました。
※ATP(一般法人全日本テレビ番組製作社連盟):東京、大阪の主要テレビ番組制作会社約120社が加盟する団体。1982年の発足以来、テレビ番組の質的向上を図ることによって、放送文化の発展と国民の文化的生活の向上に寄与することを目的として活動。ATP上方番組大賞(旧関西ATP賞)は2013年に創設され、関西のテレビ番組制作会社による優れた番組を表彰するもの。(一般法人全日本テレビ番組製作社連盟HPより一部抜粋)
■番組プロデューサー BS12 トゥエルビ 佐々岡沙樹コメント:
この番組は、89歳のテレビディレクター鈴木昭典さんが人生最後の仕事として3年に渡り核被ばくの実態を取材したドキュメンタリーで、特番枠のBS12スペシャル第一弾の作品として企画しました。
「あの戦争を体験した者として、これだけは伝えておきたい」と、現役最高齢のディレクターと言われる鈴木さんは、ニュージーランド、タヒチ、広島、長崎で核の脅威を取材していましたが、取材途中で鈴木さん自身にがんが見つかり、43キロにまで痩せながら取材を続けられました。その思いを支えたのは16歳の終戦のときに味わった「もう死ななくてもよいのだ」という平和の喜びでした。そうした鈴木さんの思いも伝えなければならないと感じ、この番組では鈴木さんは取材者であり、取材対象者でもある形をとってもらいました。
ATP上方番組大賞の受賞式に出席できなかった入院中の鈴木さんに報告に行った翌日、鈴木さんは亡くなりました。意識がもうろうとなりながらも、スタッフに指示を出す鈴木さんは、最期までドキュメンタリストでした。
■鈴木昭典について:
現役最高齢のテレビドキュメンタリストとして走り抜けた生涯
朝日放送(現朝日放送テレビ)でドキュメンタリーの「ジャピンド」「日本この100年」シリーズなどを手掛けた。88年に制作会社ドキュメンタリー工房を設立後も「日本国憲法を生んだ密室の9日間」など昭和史の番組を中心に制作。昨夏BS12 トゥエルビで放送した「核の記憶89歳ジャーナリスト最後の問い」が自身の遺作となった。
1.番組概要
■番組名 : BS12スペシャル「核の記憶 89歳ジャーナリスト 最後の問い」
■放送日時 : 2018年8月4日 よる7時00分~8時10分 ※再放送は未定
■出演者 : 鈴木昭典(取材)、檀ふみ(ナレーション)
■製作会社 : ドキュメンタリー工房
■番組HP : https://www.twellv.co.jp/program/documentary/bs12sp_01.html
2.番組内容
日本で現役最高齢のテレビディレクターといわれる鈴木昭典、89歳。ドキュメンタリーを60年以上作り続けてきた鈴木が、人生最後の仕事として取り組んできた今作。きっかけは、日本から遠く離れたニュージーランドで「ヒロシマ・デー」という催しが70年以上続いていると聞いたことだった。現地に向かった鈴木は、ニュージーランドも多くの被ばく者を抱えている事実を知る。ニュージーランド、タヒチ、広島、長崎と取材を続けてきた鈴木が目にしたのは、核実験が残した失われざる記憶だった。
BS12トゥエルビについて■
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