岡山理科大フォーミュラ・プロジェクト 全日本学生フォーミュラ大会で健闘32位!/1周のラップタイム2位/メンバー7人車体手作り
岡山理科大学(岡山市北区理大町)フォーミュラ・プロジェクト(自動車部)が、2018年9月4日~8日に静岡県・小笠山総合運動公園で開かれた第16回全日本学生フォーミュラ大会(自動車技術会主催)で見事完走を果たし、32位に入りました。この大会には2010年から参戦しており、2度目の完走で過去最高の成績を挙げました。
大会は実践的なものづくりの人材育成を目指しており、優勝した大阪大学や海外の大学も含めて約100チームが参加しました。審査は、コストやデザインなどの「静的審査」、加速やコーナリング、耐久性といった「動的審査」の計8項目(1000点満点)で採点します。
プロジェクトのメンバーは3年生6人、2年生1人の計7人。フォーミュラカーはメンバーが1年がかりで手作りし、全長3.07メートル、重量255キログラム。オートバイ用の650ccのエンジンを搭載し、走行を安定させるリアとフロントのウイングなどを備えたスマートなスタイリングです。部品はほとんど協賛企業などから提供を受けました。
大会では、1周1キロメートルのラップタイムが1分6秒台で全体の2位。走行性能、耐久性など車の全体性能と信頼性を競う「エンデュランス」では、全体5位の260.42点(満点275.00)でした。ドライバーは、今春卒業した同プロジェクトOBでレース経験豊富な兒島弘訓さんと、プロジェクトリーダーの工学部機械システム工学科3年、宇那木圭太さんが務めました。
宇那木さんは「このメンバーで2年間やってきました。その集大成として完走できたのと、順位も過去最高となったのはうれしい」と笑顔で話し、「このチームで、ものづくりだけでなく、人をどう動かしていくかということも学びました。この経験は社会に出てもきっと役に立つと思います」と目を輝かせます。
顧問の松浦洋司・工学部知能機械工学科教授は「ドライバーの技量もありますが、昨年丸ごと交換したエンジンの制御がうまくいったことも好成績につながったのでは」と分析。アドバイザーの近藤千尋・機械システム工学科講師は「メンバーは、この活動を通じて人間的にも大いに成長してくれたと思います」と話しています。理大チームのこれまでの最高成績は一昨年の40位でした。
フォーミュラカーの走行は9月23日の理大オープンキャンパスで、学内にコースを設定して披露、参加者の注目を浴びました。プロジェクトは今後さらに上位を目指して奮闘を続けます。
3年生の各メンバーにフォーミュラ・プロジェクトの魅力を語ってもらいました。
【土畑直人さん】大学の工作機械を自由に使わせてもらえるのが、このプロジェクトの楽しいところ。部活を通して、広報部門など学内のさまざまな部署ともやりとりして、いろいろな人とつながりができました。(機械システム工学科3年)
【井上謙太さん】大会までの1年間という限られた時間の中で、車の設計、製作、走行まで全て手がけます。企業の方に部品提供をお願いしにも行きます。自分の成長につながりました。(同)
【石原武さん】通常、エンジンに触る機会はめったにありませんが、ここではエンジンに限らず、さまざまな部品を使って車体を組み立てていきます。興味がある人には最適だし、他の大学との交流ができるのも魅力です。(知能機械工学科3年)
【山本隆之さん】会計を担当しています。ガソリン代、部品代など出費は結構あります。支援企業にも報告が必要ですし、責任は重大です。その分、やりがいはあるし、多くのことを学ぶことができました。(機械システム工学科3年)
【吉田直矢さん】車好きという訳ではなかったのですが、ものづくりが好きで入りました。工作機械が使えるのは楽しいのですが、提供を受けた貴重な金属部品などを加工する時には、失敗が許されません。とても勉強になりました。(同)
【岡山理科大学について】
http://www.ous.ac.jp/
1964年、西日本初の理学部単科大学として応用数学科、化学科の2学科で開学。 2018年には愛媛県今治市に第2キャンパスを設け、西日本の私学で初の獣医学部を開設。7学部21学科1コースとなりました。「好奇心全開、探究心無限大」をキャッチフレーズに多彩な研究に取り組んでいます。
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