【調査レポート】前回調査から12.6ポイント増、全国で保育士の採用難がさらに浮き彫りに。「採用しにくくなってきている」が6割超える

2025-02-06 13:00
保育士の採用についてのアンケート メインビジュアル

株式会社コドモンは、保育・教育施設向けICTサービス「コドモン」を利用中の全国の保育施設等を対象に、保育士の採用についてのアンケートを実施しましたので、調査結果をお知らせいたします。

【アンケート概要】

・調査対象:コドモンを利用する全国の保育施設
・調査方法:メール案内、WEB回答方式
・調査期間:2024年11月20日(水) 〜12月17日(火)
・回答数:455件
・調査会社:株式会社コドモン

【アンケート結果サマリー】

*保育士の充足状況について「不足している」が66.7%。「充足している」の33.2%を大きく上回る。
*近年の保育士採用について「採用しにくくなってきている」が64.8%。前年から12.6ポイントの大幅増。
*採用がスムーズに進んでいる施設は、養成校と積極的に連携(「『紹介依頼』を養成校に対し積極的に行っていた」19.3%、「『実習生』を養成校と連携し、積極的に受け入れた」が18.7%)する傾向。
*採用が思うように進まない理由、1位は「『忙しさ』で対応できる余裕がなかった」(22.0%)。
*求職者の応募ルートとして一番多いのは「学校に提出している求人票」(30.9%)。前年と比べ「ハローワーク」は16.6ポイント減、「人材紹介」は21.1ポイント減と、中途採用に効果のある応募ルートが減少している。

【アンケート結果】

Q1 保育士の充足状況について教えてください。

「やや不足している」「不足している」「おおいに不足している」の合計は66.7%で、「充足している」の33.2%を2倍以上、上回る結果に。多くの保育施設が、保育士の不足を感じていることがわかりました。

Q2 保育士採用の近年の傾向について教えてください。

「採用しにくくなってきている」が、全体の64.8%を占めました。前回調査時(2023年度)の55.2%から、12.6ポイント上回る結果に。「例年と同じくらいの採用状況が続いている」も、前回の31.9%から10ポイント以上下回り、保育士の採用難が前年以上に深刻化していることがうかがえます。

また、施設種別で見ると、幼稚園(77.8%)・私立認可保育園(73.3%)・認定こども園(67.0%)の順に「採用しづらい」と回答した施設が多い結果となりました。

Q3 ここ3年以内で、保育士採用で失敗したと思ったケース(早期退職やトラブル等)はありますか?

66.6%の施設が、採用がうまくいかなかった事例が「ある」と回答。前年の69.2%から微減しました。

Q4 2024年度の採用人数を教えてください。

「2〜5人」を採用予定と答えた施設がもっとも多く、過半数を超える結果となりました。

Q5 2024年度の採用はスケジュール通り進んでいますか?

採用は「スケジュール通り」進んでいると答えた施設が38.7%。「予定に対して遅れた」の37.8%とほぼ同数となりました。

Q6-1 【スケジュール通り】【予定より早まった】と回答された方はお答えください。想定される理由として考えられるものを下記より選択ください(複数選択可)。

採用がうまく進んでいる理由の上位3位は、「『園見学』において、魅力を十分に伝えられた」が19.9%、「『紹介依頼』を養成校に対し積極的に行っていた」が19.3%、「『実習生』を養成校と連携し、積極的に受け入れた」が18.7%。養成校と積極的に連携した施設が、スムーズに採用を進めている傾向があることがわかりました。

Q6-2 【予定より遅れた】【わからない】と回答された方はお答えください。想定される理由として考えられるものを下記より選択ください(複数選択可)。

一方で、採用が思うように進んでいない施設がもっとも大きな要因としてあげたのが、「『忙しさ』で対応できる余裕がなかった」(22.0%)でした。次いで12.8%が、理由は「わからない」と回答するなど、採用について考える余裕がない施設ほど、思うように採用が進んでいない状況がうかがえます。

Q7 例年、求職者の応募ルートとして多いものを教えてください(複数選択可)。

求職者の応募ルートとして一番多かったのが「学校に提出している求人票」(30.9%)で、二番手が「ハローワーク」(26.3%)でした。昨年の調査では、1位が「ハローワーク」(42.9%)、「学校に提出している求人票」と「人材紹介」が30.8%で同率2位でした。
「学校に提出している求人票」については、前年から割合の変化がほとんどなかった(0.1ポイント増)一方で、「ハローワーク」は1年で16.6ポイント減、「人材紹介」は21.1ポイント減と、中途採用に効果のある応募ルートが減少傾向にあるようです。

Q8 採用を行う上で、悩んでいる・苦労していることがあれば下記より選択ください(複数選択可)。

採用を行う上での悩みは「特になし」がもっとも多く30.4%。具体的な悩みとしては、「『園の魅力』をどのように伝えればよいかわからない」(17.8%)が、3年連続で最多の票を集める結果に。求職者に対して、施設理解をどう深めていくか、多くの施設が頭を悩ませていることがわかりました。

>前回の保育士採用に関する調査結果はこちらから
https://www.codmon.co.jp/newsletter/8597/

【データの引用について】

本調査結果データを一部引用・二次利用等される場合は、「株式会社コドモン調べ」と表記の上、リンクのご協力をお願いいたします。
リンク先:https://www.codmon.co.jp/newsletter/11088/
その他ご不明点や調査に関する詳細は、下記よりお問い合わせください。

【株式会社コドモン 会社概要】

◆所在地:東京都港区三田3丁目13−16 三田43MTビル 3F
◆資本金:68,250,000円
◆代表者:代表取締役 小池義則
◆WEB:https://www.codmon.co.jp/
◆事業内容:子どもを取り巻く環境をより良くするための事業を手掛け、働く人にとっても働きやすい組織づくりを体現。子育てに優しい社会に変わるよう多角的に環境整備を行い、社会に貢献する。
◎こども施設職員の労働環境を整え、保育・教育の質向上を支える子育てインフラとしての保育ICTシステム「コドモン」の開発・提供。2024年11月時点で、全国約20,000施設、職員約40万人が利用。全国604の自治体で導入および実証実験の導入が決定。導入施設数・自治体導入施設数・契約自治体数でシェア1位※(2023年1月株式会社東京商工リサーチ調べ)。
◎保活中の保護者や求職者と保育・教育施設をつなげる採用・園児募集支援サービス「ホイシル(https://www.hoicil.com/)」の提供。こども施設が簡単に施設の魅力を発信でき、地域の保護者や求職者、保育学生はより自分にあった園を探せる。その他、こども施設を対象とした専門のECサイト「コドモンストア(https://store.codmon.com/)」、現場で働く保育者の資質や専門性向上を目的としたオンライン研修サービス「コドモンカレッジ(https://college.codmon.com/)」、こども施設職員への福利厚生サービス「せんせいプライム」などを展開。

<<お問い合わせ・ご質問等>>

株式会社コドモン 広報
press@codmon.co.jp 
080-7303-6026/080-4466-6738
TEL: 03-6459-4318
FAX: 050-3737-7471

画像・ファイル一覧
NC動画生成サービス
Copyright 2006- SOCIALWIRE CO.,LTD. All rights reserved.