ワコール、グループ共通のIT基盤を「Oracle Exadata」によるプライベート・クラウド環境へ移行

日本オラクル株式会社（本社：東京都港区北青山、代表執行役社長 兼 CEO：杉原 博茂、以下 日本オラクル）は本日、株式会社ワコール（本社：京都府京都市南区、代表取締役社長執行役員：安原 弘展、以下 ワコール）が、グループ全体の統合基幹システムを支えるプライベート・クラウド基盤としてオラクルの高速データベース・マシン「Oracle Exadata Database Machine (以下Oracle Exadata)」を採用し、このたび稼働開始したことを発表します。

ワコールは、女性向けインナーウェアを中心に、アウターウェア、スポーツウェアなどの繊維製品、関連製品の製造・販売を手がける大手繊維製品メーカーです。ワコールグループは子会社56社および関連会社10社で構成され、国内はもとより、中国を中心としたアジア、オセアニア、欧州、米国などグローバルな市場で事業を展開しています。

ワコールでは、メインフレームで稼働する業務システムと、オープン系システムで稼働する業務システムの計50種類から構成される基幹業務システムを運用してきました。部門ごとに最適化されたシステム構築を行ってきた結果、データベース・サーバーが散在することで運用・管理が煩雑となり、コスト効率が低下するという課題を抱えていました。また、国内グループ企業の業務システムも各社で運用管理されており、これらを統合することで業務効率化を図ることが必要とされていました。ワコールでは、これらの条件を満たし、30以上のデータベース・サーバーを統合できるグループ共通のプライベート・クラウド基盤として、「Oracle Exadata」の導入を決定しました。

「Oracle Exadata」の採用にあたっては、プライベート・クラウド構築に求められる処理能力と拡張性、信頼性および可用性をはじめ、オンライントランザクション処理（OLTP）とバッチ処理、データウェアハウスなど、さまざまなデータベース処理が共存できる特長が評価されました。

ワコールでは、2013年より「Oracle Exadata」による統合データベースの構築を開始し、はじめにメインフレームで稼働していたコードデータ管理のシステムを移行しました。そしてこのたび、財務会計システムとして運用されている「Oracle E-Business Suite」のプライベート・クラウド環境への移行が完了しました。今後は、UNIXベースで稼働する大規模システムと、Windowsベースで稼働している中小システムの移行を順次進めていく予定です。2014年度中に主要なシステムが統合され、2015年度からはプライベート・クラウド中心の運用管理が可能となることで、総保有コストの大幅な削減が見込まれています。

「Oracle Exadata」によるプライベート・クラウド環境への移行により、経理システムでは平均30～40パーセントの時間短縮()が実現しました。また、これまで長時間を要していた売上データを仕分けする夜間バッチ処理時間が半分以下に短縮()されました。さらに、汎用検索ツールの処理速度も向上し、従来は3カ月分のデータ量までしか検索できなかったレポート作成業務において、1年分のデータを1度に検索することが可能(*)となり、業務効率の大幅な向上につながっています。
*ワコール調べ

ワコールによる本取り組みは、8月7日開催のイベント「Oracle DBaaS Summit Osaka」（会場：大阪市北区・堂島ホテル）にて、事例講演として詳細をご紹介します。

●オラクルについて
オラクルは、クラウド環境と皆様のデータセンターの両方においてハードウェアとソフトウェアが連携して稼働するよう設計します。オラクル(NYSE:ORCL)に関するより詳細な情報については、www.oracle.comをご覧ください。

■本件に関するお問い合わせ先
日本オラクル株式会社　広報室　坂元
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