「ビル再生100の物語」築古ビルが秘めるポテンシャル

ビル再生100の物語 第80話

テナワンでは、これまで多くのビルの空室対策や賃貸運営を行ってきました。

それぞれの問題を解決してきたビル再生の事例を「100の物語」としてこれから公開していきます。

中央区湊のシェアアトリエ

 当社では、中央区湊の物件でアートマネージメント会社と共同でシェアアトリエを運営しています。
6月上旬にオープンし、現在は試行錯誤を繰り返しながら運営をしています。

 元は倉庫として使われていたこの物件は、天井が高く間仕切り壁のないがらんどうな1室空間で、活用方法を考える際には様々な用途を想定することができました。

 ですが、立地は大通りの裏側で事務所ビルとマンションが建て込んでおり、物件自体は築年数が古かったため、より人に認知されやすい、特徴のあるプログラムが必要でした。

 当社では、高い天井と間仕切りのない空間という魅力を最大限に利用するため、アーティストやクリエイターが集うシェアアトリエとして活用することを考え、実現しました。

居抜きの実例

当社も、管理会社として何度か「居抜き」をお手伝いしたことがあります。
千代田区のオフィスでもそんな事例がありました。

テナントは、関西のIT系の会社で、東京営業所として18坪のオフィスを構えていらっしゃいました。
入居当時、増員に備え6名分のデスク、パーティションと会議テーブルなど、新品を揃えたそうですが、結果的に営業所長さん以外の増員は進まず、退去となりました。

ほとんど使ってないデスクや椅子などは、持っていく場所もなく捨てるだけとのこと。
あまりにもったいないので、そのまま募集してみました。

すると、すぐにとある団体さんが名乗りを上げ、入居がきまったのです。
複数名のスタッフを抱える新テナントが必要としていた什器備品があることは願ってもない状況でした。

実際の物件を利用したケーススタディ

内装を残したい退去テナントがいて、それを承継したい新テナントがいるという状況は非常にツいている状況ですが、事務所の内装が劣化していくことは間違いありません。

そこで、原状回復義務については必ず引き継いでもらえるよう、新テナントとの契約に盛り込むようにしましょう。

荷物をどかすと色々な傷、汚れが見えてきます。
退去後に「うちでつけた傷じゃない。」となっても、オーナーは困るばかりです。

入居する際に原状回復の工事内容を決めた上で、原状回復していただくことを記録し、了承を得るのです。

築古ビルが秘めるポテンシャル

 建物自体はその場所に何十年も建ち続けますが、周辺の様子や求められるニーズは時代とともに変わります。
それに合わせて建物の使い方が変わるのはとても自然なことです。

 そして、今回のワークショップのように、立地や物件仕様などの課題があるからこそ、他のビルと差別化がはかれる魅力的な活用方法が生まれます。

 満足のいくビルの運用ができていない場合、利用用途がお客様のニーズあっているのかという、そもそもの部分から考えてみることも有効かもしれません。


始めて読まれる方に

中小築古ビルのオーナーを対象に空室対策を実戦的に解説した空室対策技術集を無料配布してします。

これまで、東京都心の中小型ビルが検討客を集められない4つの原因へ対応する考え方として、リーシングマネジメントという考え方が大切だとご説明しました。

リーシングマネジメントの基本的な考え方は、

「打点(空室を埋めること)は、打席数(認知度を上げること)×打率(決まりやすい条件やウリ)に比例する。」

です。

弊社での空室対策の事例やオーナーさんの声など、テナワンのHPにて詳しくご覧いただけます!


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