野村萬斎が再び演出 ジャンルを超えた“安倍晴明”の世界 現代能「陰陽師 安倍晴明」~ 晴明 隠された謎…~ 取材会レポート
イベントの企画・制作・運営を行う株式会社サンライズプロモーション東京(本社:東京都港区、代表:高橋一仁)は、2019年1月9日(水)と10日(木)に『現代能「陰陽師 安倍晴明」~ 晴明 隠された謎…~』の追加公演を上演いたします。公演に先駆け、12月17日(月)に取材会を実施いたしました。
現代能「陰陽師 安倍晴明」~ 晴明 隠された謎…~
https://sunrisetokyo.com/detail/1901/
取材会には、葦屋道満役の梅若実玄祥(能楽シテ方観世流・人間国宝)と演出・安倍晴明役の野村萬斎(能楽狂言方和泉流)が登壇。
本作品について萬斎は、「現代能というタイトルにはなっていますが、例えば映画を観に来るようなつもりで、でも行われているのは能の手法と思っていただいても良いと思います。“安倍晴明”という一つの世界観をご覧いただきたいです。様々なジャンルの3人が激突する演技合戦や、能のお囃子と歌舞伎の鳴物による演奏合戦にも注目していただければ」と語りました。
10月末に体調を崩し入院していた梅若実玄祥は、「つい1か月ほど前に退院しました。まだ完璧に体力的には回復していないですが、萬斎さんの力を借りてやらせていただきたい」とコメント。「萬斎さんの安倍晴明、僕の葦屋道満という形で、僕の念願がかなったような舞台です。飽きることのない、おもしろい作品になっています」と自信を見せました。また、共演の大空ゆうひの印象を聞かれると、「(大空さんは)性別を超え、他の女優さんとは別の感覚で演技してらっしゃるように思います。それが能に近い形となり、この作品では非常にプラスになっている」と絶賛しました。
萬斎は演出について、「お正月ということもあり和のものに触れていただきたい。能というとみなさん分かりにくいと感じるかもしれませんが、古典の手法に加え、今回はプロジェクションマッピングもあるので、能や狂言の入り口にもなると思います。能ってこんなにおもしろいんだと思ってもらえる作品にしていきたい」と意気込みました。
将来的には海外でも公演したい、と今後の展望を語る梅若実玄祥の言葉にもあるように、日本文化が海外に広がる象徴的な作品ともなるのではないでしょうか。
現代能「陰陽師 安倍晴明」
現代能「陰陽師 安倍晴明」は、平成13年サントリーホールにて初演以来、海外公演を含み二十回以上の公演が行われている。現代劇や映画に用いられる手法、また、スペクタクルな仕掛けを起用した演出で、能の可能性を広げる作品として注目を集めてきた。そして2018年9月、原作を基に新たに藤間勘十郎が補綴、又野村萬斎が演出と新たな「安倍晴明」が誕生。大好評を受けて追加公演が決定し、前回と同様、葦屋道満役の梅若実玄祥(能楽シテ方観世流・人間国宝)、安倍晴明役の野村萬斎、葛葉姫/榊の前役の大空ゆうひによる迫力ある絡み合いが期待される。
あらすじ
時は平安の御世。
朱雀帝は宮中に今話題の陰陽師、安倍晴明と葦屋道満を呼び出し、術比べの催しを行います。その勝負に負けた葦屋道満は安倍晴明を恨み、晴明の父・安倍保名の許嫁で時の勢力争いに巻き込まれ非業の死を遂げた榊の前の霊を蘇らせます。
そこで道満は、榊の前亡き後、安倍保名は葛葉姫(実は狐の精)と夫婦になり晴明が生まれたことを告げ、狐の化身・葛葉姫と契り、子をもうけた保名への嫉妬の念を晴明に向けさせます。道満の企みをいち早く察した晴明でしたが、彼の前に現れたのは…
女の嫉妬、母の愛、様々なかたちで晴明を苦しめる榊の前。その背後で鬼とも化した葦屋道満。晴明と道満の戦いがはじまります。
おもな出演者と配役
葦屋道満 :梅若実玄祥(能楽シテ方観世流・人間国宝)
安倍晴明 :野村萬斎(能楽狂言方和泉流)
葛葉姫/榊の前:大空ゆうひ(女優・元宝塚歌劇団宙組男役トップスター)
舎人 :高野和憲、月崎晴夫
晴明の武神 :初姫さあや、琴音和葉、花柳まり草、花陽みく、茜小夏、
西尾萌 ほか
公演概要
公演名 :現代能「陰陽師 安倍晴明」~晴明 隠された謎…~
日程 :2019年1月 9日(水)14:00
1月10日(木)18:30
会場 :中野サンプラザホール
監修 :梅若実玄祥
原作 :吉田喜重
脚本補綴 :藤間勘十郎
演出 :野村萬斎
振付 :藤間勘十郎
企画プロデュース:西尾智子
入場料 :S席 ¥10,000/A席 ¥8,000/B席 ¥6,000(全席指定・税込)
※年齢制限 未就学児入場不可
チケット発売日 :2018年11月10日(土)10:00~
企画・製作 :ダンスウエスト
お問い合わせ :サンライズプロモーション東京
0570-00-3337(全日10:00~18:00)