<自転車の安全利用促進委員会レポート> 交通事故が最も多い12月。 学生による自転車事故も相次いで発生! 船橋法典高等学校で全校生徒696名を対象に交通安全教室を実施。 加害者にならないためには、 メンテナンスと事前の危険予測が最も重要!

自転車のルール・マナー等の正しい利用方法と、メンテナンスの重要性を啓発する「自転車の安全利用促進委員会」と「一般社団法人自転車協会」は、2017年12月20日(水)に全校生徒696名中約7割の生徒が自転車通学をしている千葉県立船橋法典高等学校にて、交通安全教室を開催しましたので、ご報告いたします。

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冬休みを前に、学生による自転車事故が相次いで発生しています。12月は日の入りが早く、交通量も増えることから、最も多く交通事故が発生する時期であるため、他の時期よりも注意して自転車を運転することが必要です。今回は冬休みを前に、自転車の安全利用促進委員会メンバーである遠藤 まさ子氏が加害者・被害者にもならないためのポイントや整備の重要性、安全な自転車の選び方について講演しました。

遠藤氏は、「自転車は子供の頃から運転できるため、生活用品と思われがちですが、乗り物です。中高生は他の世代に比べ、加害者になることも多いため、自分が加害者にもなり得ることを理解して自転車通学をしてほしいです。」と訴え、自転車の安全利用五則や意外と知らないルールをクイズ形式で出題しました。また、今から実践できる事故を防ぐための方法としてメンテナンスや、自転車を選ぶ際には、約90項目テストに合格した安全な自転車の目印であるBAAマークを確認することについても指導しました。

講演後、自転車シミュレーターによる模擬走行も行われ、同高校の教員1名と生徒2名が体験しました。シミュレーター映像を見守る生徒からは、「危ない!」「難しそう」などの声があがりました。遠藤氏は、「交差点は出会い頭で事故に遭いやすいが、案外一時停止せずに走行している自転車が多いので、しっかり停止して、周囲に注意して運転することを心掛けてほしい。」と語り、注意を呼びかけました。

交通安全教室の感想

・「今日の講演を聞いて、普段自転車に乗るときに後ろまで注意できていなかったんだ、ということに気付くことができた。これからは、左右だけでなく、後ろの安全も確認しなければいけないと思った。」
・「自転車シミュレーターの模擬走行を見て、急に横から人が出てきたり、危ない場面が多かったと感じた。実際の通学路でも同じようなことがあるかもしれないので、気をつけたい。」

参考資料

・“BAAマーク”とは
BAAマークは、一般社団法人自転車協会が制定し、同協会が定める自転車安全基準に適合した製品の『立てパイプ(サドル下のパイプ)』に貼られています。BAAマークの自転車安全基準は全部で約90項目もあり、安全・安心な自転車の目印として認知されています。

・遠藤 まさ子(えんどう・まさこ)
自転車の安全利用促進委員会メンバー、自転車ジャーナリスト。自転車業界新聞の記者や自転車専門誌の編集などを経てフリーランスへ転向。自転車・育児用品を中心に取材を行い、各誌に寄稿している。テレビ・新聞・雑誌などの各種メディアでコメンテーターとして登場する機会も多い。

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