伊藤忠テクノサイエンスと日本オラクルがハードベンダー各社の協力を得て、ミッドレンジ市場向けRACビジネス本格展開で合意

伊藤忠テクノサイエンス株式会社(略称:CTC、本社:東京都千代田区、代表取締役社長:後藤攻)、と日本オラクル株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:新宅正明)は、サン・マイクロシステムズ株式会社(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:菅原敏明氏)、コンパックコンピュータ株式会社(本社:東京都品川区、社長:高柳 肇氏)の各社の協力を得て、オラクルのクラスタ・データベースシステム「Oracle9i Real Application Clusters(以下Oracle9i RAC)」の機能を活かしたミッドレンジ市場向け基盤構築ビジネスの本格展開について合意いたしました。

Oracle9i RACは、高い可用性・拡張性を実現できるとともに、ハードウェアの初期投資をミニマムに抑えられる、クラスタ・システム用にアプリケーションの書き換えが不要であるなど、一定の予算的な上限を前提としながらも堅牢な基盤構築を必要とするミッドレンジの基幹業務市場に対して現実的なソリューションを可能にします。CTCはシステム規模に応じたプラットフォーム毎に検証済みの「認定構成モデル」を提供するとともに、「RACコンピテンシー・サービス」のメニューを拡充することで、短期間でのシステム導入・設定作業や、顧客業務アプリケーション毎の運用に即したRAC構成提案によってミッドレンジユーザーの業務要件にきめ細かく対応します。また、今後の開発ロードマップにおいては、SiebelなどCTCの取扱うアプリケーションを事前検証し、ソリューションパッケージの形で順次ユーザーに提供してゆくことを検討しております。

高い信頼性を有するミッドレンジ/ローエンドの高性能UNIX/NTサーバの登場により、重要な基幹業務やミッションクリティカルなビジネスサイトをオープン環境で運用する企業が増えています。そのためこうした低価格のオープンソリューションに対する高可用性へのニーズが従来以上に高まっています。
クラスタリングシステムはコンピュータシステムの高可用性を実現する技術です。実際の業務/ビジネスを実行する2台以上のコンピュータを接続して一つのシステムとして稼動、データ共有させることにより、仮に2台のうちの1台に障害が発生しても、もう1台のコンピュータへ極めて短い時間内で処理を引き継ぐことが可能になります。
しかしこれまでのクラスタリングシステムは、メインフレームやハイエンドサーバなどの高価なハードに限定されており、導入面、開発面などで、コスト的なメリットは多くありませんでした。また接続するハードの数が増えるとそれだけアプリケーションの負荷が増加し、必要なパフォーマンスを確保するのが困難でした。

CTCと日本オラクルでは、オープンシステムにおけるこうしたニーズに応えるためのソリューションとして、Oracle9iRACを核に、サン、コンパック両社の高性能ミッドレンジ/ローエンドサーバによる低価格かつ短期間導入が可能なRACソリューションの提供を行います。

<RAC認定構成モデル>

ミッドレンジ市場をターゲットに、SPARC/Solaris、IA(インテル・アーキテクチャ)の両プラットフォームに対してシステム規模に応じた事前検証済みのモデルを「RAC認定構成モデル」として提供します。
■「RAC認定構成モデル」を構成する全てのハードウェア、ソフトウェアについては、CTCの検証環境で事前動作検証と各種の標準設定が完了しています。このためバックアップ装置などを含む多様な機器の組合せによるユーザーサイトでの動作検証や、複雑な導入・設定作業が大幅に簡素化されました。
■あらかじめユーザーからのヒアリングに基づき完成されたコンフィギュレーション・シートによる標準化された導入作業を徹底し、お客様サイトへの導入は機器搬入から最短5日で完了します。
■「RAC認定構成モデル」として、システム規模別にベーシック、スタンダード、アドバンスド(注1)の3つのタイプ、プラットフォーム別に合計6タイプを用意しました。タイプ別にユーザーの業務要件に沿った最適な構成を選択することができます。
■SPARC/Solarisプラットフォームの認定構成モデルに関しては、Oracle9iのRAC機能へ最適化された、5月20日サン・マイクロシステムズ株式会社発表の「Sun Cluster 3.0」の最新リリースに対応しています。

(注1)アドバンスド・モデルについては、7月以降のリリースとなります。

<RACコンピテンシー・サービス>

CTCは、個別案件および大型案件向けに、RACシステム構築に必須となる設計ノウハウと実装スキルを、国内トップレベルのRAC専任技術者により提供します。
■RAC導入診断/検証支援:現状システム構成、性能要件、運用要件を把握し、RAC導入に向けたハード構成、ソフト構成について提案します。
■RAC構成設計/導入支援:診断内容に基づき、データファイルの配置、初期化パラメータ設計、コンフィギュレーション/・シート作成など設計支援や、RACインストール、RACデータベース作成支援等を行います。
■RACバックアップ&リカバリ運用設計支援:ユーザーのRACシステムにおけるバックアップ方法を検討し、運用設計を行うとともに、バックアップ&リカバリ環境構築を支援します。
■RAC運用管理ガイドライン提案:起動と停止、初期化パラメータの管理、REDOログの管理など、RACシステムの運用に必要となる各種管理項目とともに、トラブルシューティングに必要な各種ノウハウをガイドラインとして提案します。

<RACコンピテンシー・センター>

RACに関連した技術サービスを展開する全国のCTC拠点の核として、千代田区九段のCTC本社内に「RACコンピテンシー・センター」を設置しました。「RACコンピテンシー・センター」は、常設のRAC検証環境を前提に、以下のサービスを提供します。

■上記の「RACコンピテンシー・サービス」を提供します。
■「RAC認定構成モデル」の構成提案・導入支援サービスを行います。
■特定のアプリケーションについて、動作検証やベンチマークテスト支援を行います。
■ユーザー向けのクラスタ・システム教育を実施します。
さらに基幹系業務システムの基盤構築に関しては、メインフレームからオープンシステムへの移行プロジェクトの遂行をミッションとする東京・大手町の「CTCエンタープライズシステムセンター」と連携し、ユーザーシステム要件に沿ったRAC技術を提供してまいります。

<商標登録>

・社名、製品名はそれぞれ各社の登録商標です。

報道機関からのお問い合わせ先

伊藤忠テクノサイエンス株式会社
コーポレートコミュニケーション部 佐藤
TEL:03-5226-2465
FAX:03-5226-1309
E-Mail:heroc@ctc-g.co.jp

日本オラクル株式会社
社長室 広報部 玉川
TEL:03-5213-6144
FAX:03-5213-6699
E-Mail:takeo.tamagawa@oracle.com

<参考資料>

○新世代の高可用性・高性能クラスタ・システムについて
〜Oracle9i RACにより実現する高可用性とリニアな拡張性そして劇的なコスト削減効果〜

■これからのe-ビジネスに問われるもの
21世紀を迎えて、ビジネスの継続性が益々注目されています。それらは高い可用性を前提としたシステム運用と、いざ障害が発生した時のIT基盤の備えによってはじめて可能になります。
安定したサービスの提供に必要なテクノロジーのひとつとして、クラスタ・コンピューティングがあります。21世紀はまさにクラスタ構成によるコンピューティングモデルが主流になるとも言われています。クラスタ・コンピューティングは、1つのサーバーに障害があっても他のサーバーに処理を引き継ぐなど高可用性を実現するだけでなく、高い拡張性も同時に実現するテクノロジーです。

■従来型のクラスタ・システム
とは言え、数年前までは、実際に企業が自社のシステムで活用できるクラスタリング機能は、メインフレームかハイエンドサーバ機に限定され、導入面、開発面などで、コスト的なメリットは多くありませんでした。また、クラスタ・システムを構成しても、企業の業務アプリケーションに耐えうる機能を実現する為には、専用ソフトを駆使する高度な技術が要求され、一般の企業にはやはり敷居の高いものでした。

■Oracle9i RACが提供するクラスタリング機能
オラクルは、従来から蓄積してきたクラスタ技術を集大成し、Oracle9i Databaseにおいて、クラスタ・テクノロジー Oracle9i Real Application Clusters (以下、RAC)を完成させました。この機能は、ハードウェアとストレージシステムの大幅な機能向上との相乗効果で、エンタープライズ・システムのあり方を大幅に進化させるものです。

ORACLE 9iRACのメリット

・アベイラビリティとスケーラビリティを高度なレベルで両立
・ハードウェア投資の圧縮、追加コストが最小限で済む
・クラスタ・システム導入にともなう、アプリケーションの書き換えが不要
・システムのメンテナンス時にシステム停止の必要がない etc…

■CTCのRACソリューション
システム規模に応じたプラットフォーム毎に検証済みの「認定構成モデル」の提供と、「RACコンピテンシー・サービス」によるきめ細かい導入支援サービスを提供します。

<RAC認定構成モデル>

システム規模に応じた事前検証済みのモデルを「RAC認定構成モデル」としてご用意しました。ベーシック、スタンダード、アドバンスドの3つのタイプから業務要件に沿った最適な構成を選択することができ、導入・設定作業も大幅に簡素化されました。また、導入作業の標準化を徹底し、機器搬入から最短5日で導入が完了します。

図1:RAC認定構成モデル
*ベーシック:RACの基本機能を提供します。
*スタンダード:バックアップデバイスを標準装備しています。
*アドバンスド:3ノード以上のハイ・スケーラビリティ・モデルです。

図2:RAC認定構成モデルのサーバータイプ
SPARC/Solarisプラットフォーム版 認定構成モデル
<SF280R> <SF V880> <SF4800>

コンパックプラットフォーム版 認定構成モデル
<DL380G2> <DL580>

*RAC認定モデルのサーバータイプについては、ベーシック、スタンダード、
アドバンスドの各モデルとも上記のサーバータイプから選択いただけます。

<RACコンピテンシー・サービス>

このサービスを利用いただくことによって、国内トップレベルのRAC専任技術者が、お客様の現状システム構成、性能要件などに沿った最適なハード構成、ソフト構成を提案させていただきます。さらに「RAC運用管理ガイドライン」をご提供することで、RACシステムの運用に必要となる各種管理項目とともに、トラブルシューティングに必要な各種情報など、実際の業務システムで役立つRAC活用のエッセンスをご提供いたします。

※本レリースに記載されている各会社名および各商品名は、各社の商標または登録商標です。仕様、機能は改良のため予告なく変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

                                                    以上

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