オープンバンキングの世界市場-2023年～2030年
株式会社グローバルインフォメーション（所在地：神奈川県川崎市、代表者：樋口 荘祐、証券コード：東証スタンダード 4171）は、市場調査レポート「オープンバンキングの世界市場-2023年～2030年」（DataM Intelligence）の販売を7月27日より開始しました。
市場概要
世界のオープンバンキング市場は、2022年に209億米ドルに達し、2023年から2030年の予測期間中にCAGR 25.7%で成長し、2030年には1,298億米ドルに達すると予測されています。
デジタル決済システムの成長により、オープンバンキングには予測期間中に成長する大きな機会が生まれています。市場は、決済エコシステムの変化、eコマースプラットフォーム利用率の上昇、ブロードバンドアクセスの向上、アプリケーション・プログラミング・インターフェース（API）の受け入れ拡大により拡大しています。
さらに、ペイメントゲートウェイAPIはオープンバンキング決済でよく使用され、Zelle、PayPal、Venmoのようなオンラインビジネスで定期課金に利用され、オープンバンキング市場の需要を押し上げています。
さらに、クラウド・コンピューティング、API、安全なデータ共有プロトコルなどの急速な技術進歩により、オープンバンキングはより実現可能で安全なものとなっています。こうした技術開発により、金融データのシームレスな統合と共有が可能になり、オープンバンキングのエコシステムの成長が促進されています。技術の進歩はクラウドベースのプラットフォームの成長を向上させたため、世界シェアは1/3以上となっています。
市場力学
デジタル決済エコシステムの台頭
デジタル決済は利便性とスピードを提供し、消費者はいつでもどこでも取引ができます。オープンバンキングは、利用者が銀行口座から公認の第三者プロバイダーを通じて直接支払いを開始できるようにすることで、この利便性を高めています。これにより、従来の決済方法が不要となり、シームレスな決済体験が提供されます。
政府や企業は市場シェア向上のために投資を行っています。例えば、欧州の改正決済サービス指令（PSD2）などの規制イニシアチブは、デジタル決済とオープンバンキングの両方を後押しする上で重要な役割を果たしています。これらの規制は、銀行が認定された第三者プロバイダーに対して顧客データへのオープンアクセスを提供することを義務付けており、競争、イノベーション、デジタル決済ソリューションの採用を促進しています。
データ分析のための銀行提携
成長を続ける企業間のコラボレーションは、イノベーションの促進、顧客体験の向上、新市場への進出、データに基づく洞察力の活用、規制遵守の徹底など、オープンバンキング市場を後押しする可能性を秘めています。このようなコラボレーションは、既存の金融機関と機敏な新興企業との間に共生関係を生み出し、金融サービス業界におけるオープンバンキングの進化と普及を促進します。
例えば、2023年5月2日、Amplify Open BankingのプロバイダーであるAxwayは、Envestnet｜Yodleeを通じて、データ集約とアナリティクスの世界的リーダーであるEnvestnet Data and Analytics（D&A）との提携を発表しました。AxwayとEnvestnet D&Aは、Financial Data Exchange標準を通じて一貫したAPIアクセスを提供し、独自のAPIの必要性を低減します。
セキュリティとデータ・プライバシーの懸念
オープンバンキングでは、顧客の機密性の高い金融データをサードパーティ・プロバイダーと共有することになります。セキュリティ侵害、データの誤操作、顧客情報への不正アクセスは、オープンバンキングに対する顧客の信頼と信用を損ないかねないです。さらに、オープンバンキングのエコシステムは相互に接続されているため、潜在的な脆弱性やサイバーセキュリティ・リスクが存在します。
ハッカーや悪意のある行為者は、API、データ伝送チャネル、データ保管システムの弱点を突いて、機密性の高い顧客情報への不正アクセスを試みるかもしれません。注目を集めるデータ漏洩は深刻な影響を及ぼし、銀行、フィンテック企業、オープンバンキングに関わるその他の利害関係者の評判を損なう可能性があります。データ漏洩やサイバーセキュリティのリスクに対する恐怖が、オープンバンキング市場の成長を妨げています。
COVID-19影響分析
COVID-19の流行は、個人や企業が金融ニーズに対応するデジタル・ソリューションを求めたため、オープンバンキングの採用を加速させました。このシフトは市場を拡大し、伝統的な銀行、フィンテック企業、その他の金融サービス・プロバイダー間のイノベーションとコラボレーションの新たな機会を生み出しました。
パンデミックは、オープンバンキング市場が新たな分野に拡大する機会を生み出しました。例えば、個人や企業が経済的困難に直面する中、デジタル融資や信用スコアリングのソリューションに対する需要が高まっています。オープンバンキングのデータと高度な分析により、金融機関は信用力をより正確に評価し、ニーズに合った融資ソリューションを提供できるようになっています。
無料サンプル
当レポートの無料サンプルは、こちらからお申し込みいただけます。
https://www.gii.co.jp/form/request/1297762
本件に関するお問い合わせ先
＜アジア最大の市場調査レポート販売代理店＞
株式会社グローバルインフォメーション
マーケティング部
お問い合わせフォーム：https://www.gii.co.jp/contact/
TEL：044-952-0102（9:00-18:00 土日・祝日を除く）
URL：https://www.gii.co.jp/
会社概要
1995年の創立以来、海外市場調査レポートの販売を通じて企業のグローバル展開を支援しています。世界5カ国に拠点を持ち、海外の提携調査会社200社以上が発行する調査資料約15万点をワンストップでご提供。市場情報販売のグローバル・リーディングカンパニーを目指し、企業ならびに社会の発展に寄与すべく、お客様にとって真に価値ある情報をお届けしています。
創立：1995年
所在地：215-0004 神奈川県川崎市麻生区万福寺1-2-3 アーシスビル7F
事業内容：市場調査レポート／年間契約型情報サービスの販売、委託調査の受託
市場調査レポート／年間契約型情報サービス：https://www.gii.co.jp/
委託調査：https://www.gii.co.jp/custom_research/
国際会議：https://www.giievent.jp/
当社は、2020年12月24日に東京証券取引所へ上場いたしました（東証スタンダード市場：4171）。
