仙台放送の長編ドキュメンタリー映画『僕がジョンと呼ばれるまで』が、今年8月に開催された「International Film Awards Berlin」で、「award of merit」を受賞!

2013-09-10 13:00

仙台放送が東北大学加齢医学研究所・川島隆太教授の認知症改善プログラムの海外初の実証研究を取材した長編ドキュメンタリー映画『僕がジョンと呼ばれるまで(原題:Do You Know What My Name Is?)』が、今年8月21日~25日までドイツで開催された「International Film Awards Berlin」で「award of merit」(特別選考賞)を受賞しました。同賞を受賞するのは日本作品では初めてとのことです。

本作品は、今年4月に米国・パームスプリングスで開催された「アメリカンドキュメンタリー映画祭」で、最高賞にあたる「観客賞(外国作品)」を受賞。さらに5月に開催されたロサンゼルス・ムービー・アワードでも、長編ドキュメンタリー部門で「奨励賞」を受賞しており、今回で3回目の受賞となります。日本では、2014年春に、全国順次公開を予定しています。

■これまでの受賞
※アメリカンドキュメンタリー映画祭(4月4日~8日開催)「観客賞」
http://americandocumentaryfilmfestival.com/
※ロサンゼルス・ムービー・アワード(5月25日開催)  「奨励賞」
http://thelamovieawards.com/Home.html
※国際フィルム・アワード・ベルリン(8月21~25日開催)「特別選考賞」
http://www.filmawardsberlin.de/

仙台放送は、かねてより「脳トレ」で知られている東北大学加齢医学研究所・川島隆太教授監修の番組「川島隆太教授のテレビいきいき脳体操」を制作・放送しており、川島教授の脳科学の研究成果から生まれた認知症の症状改善プログラムの海外初の実証研究を長期間取材していました。

■予告編(動画)
http://youtu.be/cpy-hxH3nt0

■あらすじ
“Do you know what my name is ?(=僕の名前を知っていますか?)”こう尋ねるのが僕の日課になったのは1年前。相手は僕の3倍もの人生を生きるおじいちゃん、おばあちゃんたちだ。僕の名前はジョン。アメリカ・クリーブランドの高齢者介護施設で働いている。 施設で暮らす高齢者の平均年齢は80歳。彼らの多くは認知症を患いながら静かな余生を過ごしている。でもこの1年、みんなが挑戦してきたものがある。 それが日本の脳科学者・川島隆太教授が開発した認知症改善を目指す取り組みだ。エブリン(94)は、認知症と診断されて2年。当初は自分の名前も書けず、会話も噛み合わなかったが、4カ月後、趣味の編み物を始めるほどになった。笑って、ジョークをとばし、おしゃれを楽しみ、時には恋愛のアドバイスもくれる。皆、出会った時よりも、美しく、そして、元気に変わってきた。 アルツハイマーという名の病が人類社会に登場して1世紀。未だ特効薬もないこの病に、人々は記憶の空白に戸惑わされ、生きる気力さえも奪われてきた。そんな病と闘う人間にとって「幸せな最期」とは何なのだろうか?果たして僕は、みんなが天に召されるとき、自分自身を取り戻した笑顔を見ることができるのだろうか――

■基本情報
監督:風間直美/太田 茂
プロデューサー:太田 茂
脚本:武田浩/ロジャー・パルバース 
技術協力:コスモスペース・オブ・アメリカ
制作協力:共同テレビジョン
制作・著作・配給:仙台放送
2013年/83分/HD/16:9/カラー/日本/ドキュメンタリー 

認知症のエブリン(左)と、施設職員のジョン(右)
International Film Awards Berlinでaward of merit 受賞
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