スマートグリッド技術関連市場が2012年から2020年の間に総計4940億米ドルの累積収益を上げる見込み

株式会社グローバル インフォメーションは、米国の市場調査会社Pike Researchが発行した報告書「Smart Grid Technologies - Transmission Upgrades, Substation Automation, Distribution Automation,Smart Grid Information Technology, and Smart Metering: Global Market Analysis and Forecasts」の販売を開始しました。

スマートグリッドの構築は今なお巨大な事業です。多くの複雑なスマートグリッド計画がすでに実行中ですが、未だこれから実施しなければならないものの規模は膨大です。行く手に課題が山積しているということは言い換えると、送電網アップグレードや変電所および配電網オートメーション、スマートグリッドIT、ならびにスマートメーターといったスマートグリッド技術関連ベンダーにとって大きな成長が望めるということでもあります。同レポートでは、スマート技術関連市場は2012年の330億米ドルという年間市場規模から、2020年末時点には年間市場規模にて730億米ドルにまで成長し、その期間における累計収益は合計で4940億米ドルに達すると予測しています。

Pike Researchの上級リサーチアナリストであるBob Lockhartは、「既存の電力網に重ねて新時代のスマートグリッド技術を上乗せすれば、信頼性や電力供給能力の向上、エネルギー損失の削減、また新たな発電所の必要性を繰り延べできたり、あるいは全く不要とすることができたりするなど、電力会社にとって数多くの利益をもたらします。このような利益はあらゆる電力会社のビジネスの範囲を超えて、経済成長や社会の繁栄、また環境に与える害の少ないエネルギー源への移行などの土台を成すものとなります。」と述べています。

同レポートによれば、どの電力会社にとっても「これで決まり」として通用するような単一のスマートグリッド・ソリューションというものはありません。各電力会社はスマートグリッドに対してそれぞれ個別の手法をとって行くことになるでしょう。例えばスマートメーターから着手する電力会社もあるでしょうし、また送電網アップグレードから開始するところもあるでしょう。スマートメーターの導入数を見てみると（2011?2020年の期間で、総計8億3200万台のスマートメーターの導入があるものと推定されています。）数多くの電力会社が最新のメータリング・インフラ構築への歩みを未だ開始してはいないことを示していますが、今後この7年間をかけて構築を行うことになるものと見られます。

同レポートは2012年から2020年までにわたるスマートグリッド技術関連市場について、市場の動向ならびに最重要な技術的事項の精査を行っています。また、スマートグリッド技術関連の主要企業について、8つのカテゴリーに分けてそれぞれ企業プロファイルを提供しています。それらカテゴリーとは、有力な電力事業者、制御システムベンダー、通信ベンダー、スマートメーター・ベンダー、応用業務ならびにサービスベンダー、システムインテグレーター、サイバーセキュリティ・ベンダー、ならびに技術標準化団体の8つです。市場分析および市場予測については、市場をスマートグリッドの適用分野別ならびに地域別に分け、またさらに各適用分野に関しては使用技術別に分けて、2020年までに至る年度毎のデータと累積のデータとを示しています。

市場調査レポート: 世界のスマートグリッド技術市場の分析・予測：送電のアップグレード・変電所自動化・配電自動化・スマートグリッド情報技術・スマートメータリング
Smart Grid Technologies - Transmission Upgrades, Substation Automation, Distribution Automation,Smart Grid Information Technology, and Smart Metering: Global Market Analysis and Forecasts
http://www.gii.co.jp/report/pike263127-smart-grid-technologies-transmission-upgrades.html
出版日: 2013年02月21日
発行: Pike Research

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