2023年4月より子宮頸がん「9価HPVワクチン」も選択肢に 現在のワクチンとの比較と選び方は? キャッチアップ接種について当社専属保健師が紹介

セントラルメディエンス、コラム更新のお知らせ

 医療従事者のマッチングや医療品の卸、医療機関のトータルサポート事業を展開する株式会社セントラルメディエンス(本社:東京都港区、代表取締役:中川隆太郎、以下「当社」)は、「9価HPVワクチン」に関するコラムを更新しましたのでお知らせいたします。
 

 子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)の接種に関してのCMをご覧になったことがある方も多いと思いますが、今までのワクチンに加え、9価HPVワクチンが2023年4月から公費で接種できるようになります。
以前にも子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)についてのコラムを配信しましたが、今回は、今までのワクチンと9価HPVワクチンとの違いや接種回数について当社専属の保健師がご紹介いたします。


 

■子宮頸がんとは?

 「子宮頸がん」とは、女性の子宮頸部にできるがんのことです。子宮頸がんの発生にはヒトパピローマウイルス(HPV)と呼ばれるウイルスが関わっています。このウイルスは、子宮頸がんの患者さんの90%以上で見つかることが知られており、HPVが長期にわたり感染することでがんになると考えられています。子宮頸がんの予防方法は、子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)を接種することで、HPVの感染を予防することが挙げられます。原則、小学校6年~高校1年相当の女性は、HPVワクチンを公費で接種することができます。
 

■日本で接種可能な子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)とは?

 現在日本において受けられるワクチンは、以下の3種類です。

① 2価HPVワクチン(サーバリックス®)

② 4価HPVワクチン(ガーダシル®)

③ 9価HPVワクチン(シルガード®9) NEW!

 
このうち③の9価HPVワクチン(シルガード®9)は2023年3月末までは定期接種の対象ではありませんが、2023年4月から公費で接種できるようになります。

⼦宮頸がんワクチン(HPVワクチン)の副反応や接種の際に注意する点などは以前のコラムにてご紹介していますのでぜひご覧ください。

 

■9価HPVワクチンは今までのワクチンと何が違う?

 ⼦宮頸がんの発生に関連するHPVのうち、現在定期接種で使用されている2価・4価HPVワクチンよりも多くの、9種類の遺伝⼦型を標的としており、⼦宮頸がん及びその前がん病変の罹患率の減少、⼦宮頸がん及びその前がん病変の罹患率の減少、子宮頸がんの死亡率の減少が期待されます。
2価HPVワクチン(サーバリックス®)および4価HPVワクチン(ガーダシル®)は、子宮頚がんをおこしやすい種類である HPV16型と18型の感染を防ぐことができ、子宮頚がんの原因の50~70%を防ぎますが、9価ワクチン(シルガード®9)は、HPV16型と18型(それ以外の尖圭コンジローマ2種)に加え、ほかの5種類のHPVの感染も防ぐため、子宮頚がんの原因の80~90%を防ぎます。

 

■接種間隔について

 小学校6年~高校1年相当の女性は、HPVワクチンを公費で受けられますが、一般的な接種スケジュールは下記の通りです。
基本的にはどのワクチンも3回の接種が必要ですが、9価HPVワクチン(シルガード®9)は15歳未満と15歳以上で接種回数が異なりますので注意が必要です。

●対象年齢以外でも公費で接種できる場合がある?

 子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)は、通常ですと対象年齢以外の方は公費では受けられない接種になりますが、積極的接種を控えていた期間があったため、令和6年度までキャッチアップ接種が設けられています。平成9年生まれの方からが対象となっていますので、接種対象の方は接種をご検討ください。

 

■まとめ

 接種に関しては対象年齢のお子様とご相談の上、お子様御本人に接種の意思があるのかどうかをきちんと確認し、予防の効果があることを知った上で接種するようにしましょう。
みなさんのがんが少しでも減りますように!

出典:厚生労働省 ヒトパピローマウイルス感染症~子宮頸がん(子宮けいがん)とHPVワクチン~
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou28/index.html
出典:厚生労働省 組換え沈降9価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン(9価HPVワクチン)について
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001067250.pdf
https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/001054095.pdf
出典:厚生労働省 HPVワクチンについて知ってください
https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/001070080.pdf
 


 

■ 執筆 ■
小岩 統子
こいわ とうこ

株式会社Central Medience
産業医ラボ.com専属保健師

臨床にてICU・内科・訪問看護を5年ほど経験したのち、
健康保険組合・企業などにて13年間産業保健師として活躍。
現在は、当運営会社 株式会社セントラルメディエンスに入社し、専属保健師として活躍している。
 

株式会社Central Medience

代表者:代表取締役 中川隆太郎
所在地:〒105-0001 東京都港区虎ノ門2-10-1 虎ノ門ツインビルディング EAST棟8階
事業内容:メディカルサポート、メディカルキャリア、医療経営等のソリューション提供 他
公式HP:https://centralmedience.com/ 
 


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