WEF技術開発、不燃化合物を活性酸素で分解処理

不燃性断熱材等焼却できない固形有機廃棄物を短時間で分解、生産企業の廃棄物処理費軽減に大きく寄与

独自の環境関連技術開発を手掛けるWEF技術開発株式会社(所在地:滋賀県大津市、代表取締役:青山 章)は、このほど不燃性樹脂系断熱材の活性酸素での分解処理試験を行い、4時間余りで完全分解させることに成功しました。CO2削減の流れから、建物の断熱の必要性が高まっています。断熱材は不燃でしかも容積が大きいため、製造・施工時に発生する端材の埋立処理と処理コストが大きな問題でした。今回の処理試験の成功で、不燃性樹脂系断熱材廃棄物処理コストの大幅な低減効果が見込まれます。

試験装置「ZEROSONIC(ゼロソニック)1.0」
活性酸素発生装置「AOS]

■不燃性樹脂系断熱材の処理
 不燃性の確認
 不燃性とはどういう状態なのか、処理物をバーナー燃焼してみました。
 下記写真のように、バーナーで加熱しても燃焼せず、その部分だけが炭化状態になるだけです。

不燃断熱材をバーナー加熱
燃焼せずに炭化状態になるだけ

 処理試験
試験は2回に分けて行いました。1回目は活性酸素で分解が可能かの確認。2回目は連続処理による無機物残渣の残留量の確認です。

1回目

ほぼ1㎥の端材を処理
 ZEROSONICに投入
5時間後の分解炉内(紙類の灰残渣だけ)

2回目(朝、夕、朝と3回連続投入試験)

3回に分けて投入
残渣(無機物)はほぼなし(1/1000以下)

 今回の処理データー
 投入時温度:250℃、分解時温度:280℃、煙・ニオイ:無し(ヒーター再加熱有)、処理時間:4時間半

■活性酸素分解処理について
 当社は空気中の酸素から活性酸素種を生成する技術を開発(特許取得)、8年ほど前より常温で生ごみ処理、水草堆肥化に取組んできました。有機物は炭素原子にに水素、酸素、窒素などが結合して成り立っています。活性酸素は動植物の細胞壁(膜)の炭素―炭素結合は分解させることが出来ますが、炭素―水素結合は分解できません(結合を引き抜くだけのエネルギーはない)。そこで、処理物を加熱することで、結合力を弱くしてこの原子結合を分解させることにしたものが、今回の処理装置「ZEROSONIC(ゼロソニック)」です。
 「ZEROSONIC」はほぼすべての固体有機物を分解することが可能です。
 似たような装置として「磁気熱分解装置」といわれる処理装置が20年ほど前よりありますが、その装置とは全く処理メカニズムを異にしています。「ZEROSONIC」は原子結合を引き抜く活性酸素を生成させてから分解炉に投入していますので、「磁気熱分解装置」とは違い、処理物の大きさや形状に関係なく、安定して、短時間で処理が可能になります。

■処理試験について
 現在、処理試験は無料でお受けしております。
 「ZEROSONIC」で処理確認をご希望の場合は、電話もしくはメールでお問い合わせください。当社で処理した後報告書送付させていただくことも可能ですし、処理に立会いただき確認していただくことも可能です。

■会社概要
商号  : WEF技術開発株式会社
代表者 : 代表取締役 青山 章
所在地 : 滋賀県大津市堂1-19-15
設立  : 2016年7月
事業内容: 水処理、廃棄物リサイクル、Mg関連技術開発、販売
URL   : https://aoyama-wefit.com
     https://mgwaorld.aoyama-wefit.com (マグネシウムワールド)

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