【大和文華館】日本の漆工の多彩な展開が分かる 「特別企画展 大和文華館の日本漆工」を開催します
大和文華館所蔵品のほか、初公開を含む特別出陳品も展示されます
近鉄グループの文化事業である大和文華館では、7月6日(金)から8月19日(日)まで、「特別企画展 大和文華館の日本漆工-特別出陳:酒井抱一下絵・原羊遊斎作蒔絵作品-」を開催いたします。
漆を用いた工芸は東洋で長い歴史を誇ります。つややかな黒漆や朱漆を器に塗ったり、貝や金属の薄片を文様の形に切って貼ったりするなど、様々な装飾が工夫されました。
特に日本では、漆の上に金粉や銀粉を蒔いて文様を表す蒔絵の技法が発展します。江戸時代後期の代表的な蒔絵師の一人が、原羊遊斎です。人気絵師の酒井抱一の下絵を用いたり、古典作品に学んだりして、繊細華麗な作品を生み出しました。
この展観では、大和文華館所蔵品より奈良時代から江戸時代にいたるまでの漆工の多彩な展開を主に技法別に紹介するとともに、特別出陳の原羊遊斎作品よりその洗練された世界をお楽しみいただきます。
<1> 特別企画展について
1.名称 「特別企画展 大和文華館の日本漆工-特別出陳:酒井抱一下絵・原羊遊斎作蒔絵作品-」
2.会期 2018年7月6日(金)~8月19日(日)
3.休館日 毎週月曜日 ※ただし、7月16日(月・祝)は開館し、翌17日(火)は休館
4.開館時間 午前10時~午後5時(入館は午後4時まで)
5.入館料 一般 620円 高校・大学生 410円 小学・中学生 無料
6.主催 大和文華館
7.後援 奈良県教育委員会 奈良市教育委員会
8.出陳品数 83件
(一例)
【日本漆工の展開】 ◎=重要文化財
・黒漆漆皮盆 奈良時代
◎銅板地螺鈿花鳥文説相箱 平安時代
・金貝蒔絵鳳凰唐草文鏡巣 鎌倉時代
◎蒔絵籬菊文机 室町時代
◎沃懸地青貝金貝蒔絵群鹿文笛筒 伝本阿弥光悦作 江戸時代前期
・彩漆絵波兎文盆 江戸時代
【特別出陳:酒井抱一下絵・原羊遊斎作蒔絵作品】
・竹製蒔絵椿柳文茶入 酒井抱一下絵 原羊遊斎作 江戸時代後期
・草花蒔絵五つ組杯 酒井抱一下絵 原羊遊斎作 江戸時代後期 大阪市立美術館蔵
・枕形硯箱 酒井抱一下絵 原羊遊斎作 江戸時代後期 個人蔵
・春草蒔絵螺鈿印籠 原羊遊斎作 大阪市立美術館蔵
・蒔絵菊桐文炉縁 原羊遊斎作 個人蔵
<2> 特別企画展会期中のイベントについて
1.特別講演「蒔絵デザイン革命-酒井抱一と原羊遊斎の挑戦-」
(1)日時・場所 7月29日(日)14:00から講堂にて
(2)講師 三井記念美術館 主任学芸員 小林祐子氏
2.日曜美術講座「琳派の漆工芸-古典学習と新発想-」
(1)日時・場所 8月12日(日)14:00から講堂にて
(2)講師 大和文華館 学芸部係長 宮崎もも
3.列品解説
(1)日時・場所 毎週土曜日14:00から展示場にて
(2)解説 大和文華館 学芸部
何れのイベントも参加は無料ですが、入館料が必要です。