Anholt-GfK 都市ブランド指数 2017年の結果を発表

パリが首位を堅持

2018-02-22 13:30

概要

・シドニーがニューヨークを上回り3位へ浮上、メルボルンも7位へ
・東京は11位。スコア上昇率は調査50都市中トップに

GfKは、Anholt-GfK 都市ブランド指数 (CBI SM) 2017年調査の結果を発表しました。
2017年の調査で、最もCBIスコアが高かったのはパリで、調査開始から4回連続の首位となりました。また、シドニーが3位へ、メルボルンが7位へ浮上するなどオーストラリアの都市の伸長が目立つ結果となりました。なお、東京はバンクーバーと同率の11位となり、トップ10に迫りました。

Anholt-GfK 都市ブランド指数 CBI

本調査は隔年で実施しており、世界50都市のブランド力を「総合」および以下6つの分野で測定しています。
 ・プレゼンス (都市の国際的なステータスや立ち位置)
 ・場所(都市の物理的な位置と交通アクセス手段)
 ・基礎条件 (手頃な宿泊施設や公共設備などの基本的な要件)
 ・人々 (友好的な姿勢、文化の多様性、安心感)
 ・意向 (興味深さ・やりたいこと)
 ・潜在力 (経済的・教育的な機会)

多くの都市では、都市の評価がその国のブランド力(国家ブランド指数:NBI SM)ほど高くないケースがみられました。CBIスコアで10位となったベルリンはその傾向がみられた都市の一つです。GfKのソーシャル・アンド・ストラテジック・リサーチ部門のシニア・バイスプレジデント兼CBI SMヘッドであるバディム ボロスは次のように述べています。「ドイツは国家ブランド指数(NBI SM)では首位であった。従って、ドイツの首都であるベルリンが10位となったことには、驚きがあるかもしれない。本調査から、都市のブランド力は国家のブランド力に依存しないことが明らかになっており、都市は独自のイメージを構築する必要があるといえる。」

東西という視点では、これまでは、西側の都市の方が東側の都市よりグローバル評価が高く、西側の都市が上位半数を占めるという傾向がありました。ただし、2017年の調査では、地域や発展度合いにかかわらず、スコアを伸ばした都市がありました。東京はその一つです。東京は2013年にスコアを落としたものの、それ以降2回連続でスコアをあげており、2017年のスコア上昇率は50都市の中で最も高い+1.79を記録しました。順位はバンクーバーと並ぶ11位となり、マドリード、バルセロナ、ワシントンD.C.、トロント、ウィーンを上回りました。

中東/アフリカの都市を見ると、ドバイは「プレゼンス」で15位、「場所」では16位となるものの、総合では27位と上位半数から外れました。中東/アフリカの中で最も高い評価を得た都市はドバイでしたが、最も成長した都市はダーバンで、上昇率は+1.51とカイロを上回りました。

Anholt-GfK 都市ブランド指数 (CBI SM) に関する詳細は、
バディム ボロスへお問い合わせください。

・Anholt-GfK 都市ブランド指数 (CBI SM )2017年調査について
Anholt-GfK CBI SMは50都市に対するイメージを6分野(プレゼンス、場所、基礎条件、人々、意向、潜在力)で調査するもの。隔年で実施しており、2017年は10カ国(オーストラリア、ブラジル、中国、フランス、ドイツ、インド、ロシア、韓国、イギリス、アメリカ合衆国)の5,057名(各国500名以上)に対しインターネット調査を行った。各国のオンライン人口属性(性別、年齢、教育)にあわせウェイトバックを実施。調査実施期間は2017年9月20日~10月3日。
2017年調査対象都市:
【西ヨーロッパ】アムステルダム、バルセロナ、バーゼル、ベルリン、ブリュッセル、ダブリン、エディンバラ、ジュネーブ、ロンドン、マドリード、ミュンヘン、パリ、ローマ、ストックホルム
【中央・東ヨーロッパ】イスタンブール、モスクワ、プラハ、ウィーン、ワルシャワ
【アジア・パシフィック】オークランド、バンコク、北京、香港、ジャカルタ*、メルボルン、ムンバイ、ソウル、上海、シンガポール、シドニー、東京
【北米】ボストン*、シカゴ、ダラス・フォートワース、ロサンゼルス、ニューヨーク、サンフランシスコ*、トロント、バンクーバー*、ワシントンD.C.
【ラテンアメリカ】ブエノスアイレス、メキシコシティ、リオデジャネイロ、サンティアゴ・デ・チレ*
【中東/アフリカ】カイロ、ケープタウン、ドーハ、ドバイ、ダーバン、ヨハネスブルク
*2017年調査で新しく対象国に加わった都市

・サイモン アンホルトについて
国家のイメージとアイデンティティーにおける世界を代表する権威として知られる。英国政府のパブリック・ディプロマシー ボードの副議長を務めた。また、50カ国超との首脳外交の政策アドバイザーとして従事する。2005年に国家ブランド指数と都市ブランド指数のコンセプトを開発した。

GfKについて
GfK はデータとサイエンスをつなぎ合わせます。革新的なリサーチ・ソリューションを用いて、消費者、市場、ブランド、メディアに関するビジネス課題を解決します。リサーチとアナリティクスのパートナーとして、GfKは 「Growth from Knowledge = 知識からの成長」を世界中のクライアントへ約束します。
詳細は www.gfk.com または、GfKのTwitter: https://twitter.com/GfK(グローバルサイト)をご覧ください。

本プレスリリースのURL:
http://www.gfk.com/jp/insights/press-release/1807anholtcbi/
 
 GfKジャパン
URL: http://www.gfk.com/jp/

 ※弊社名を報道にて引用頂く場合は、「GfKジャパン」のほか、「GfK Japan」、「ジーエフケー ジャパン」の表記でも結構です。

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