全国の潜在看護師を発掘し、各地域の「健康管理人」として育成「PINK CROSS PROJECT 2017」11月1日開催

～地域医療拠点「相互扶助ハウス」、「防災ナース」、テレワーク型「遠隔看護」～

一般社団法人ナイチンゲールスピリット連盟 PINK CROSS PROJECT 実行委員会

2017-09-27 10:30

　「潜在医療従事者」に対する新たな職域創出を目指す一般社団法人ナイチンゲールスピリット連盟(所在地：東京都中央区、代表理事：森岡宣伊／東京女子医大麻酔科准教授、以下 NIS)とPINK CROSS PROJECT実行委員会(以下 PCP)は、両者が推進する地域を活性化させる市民運動の一環としてのイベント「PINK CROSS PROJECT 2017」を2017年11月1日に時事通信ホール(所在地：東京都中央区銀座)で開催します。本イベント開催を機に全国各地域での自治体や医療機関、企業との連携を推進し、全国に眠る70万人といわれる、「潜在看護師」を各地域の「健康管理人」として育成し、2020年に7万人の創出をめざします。

◆潜在医療従事者と自治体や医療機関などが連携、防災・健康管理の社会基盤整備を行う
　日本社会全体は人口減少・超高齢化という危機的な現実に直面しています。特に地方はコミュニティが衰退し、医療人材も不足するなど深刻な状況が続き、近年頻発する自然災害が地域社会に甚大な影響を及ぼしています。障害者や高齢者、子ども、外国人やペットなどの災害弱者を平時から見守る体制の構築など地域社会が直面する喫緊の課題は山積しています。
　日本には医療関連の国家資格を持ちながら離職状態にある「潜在医療従事者」が多く、看護師だけでも全国におよそ70万人いるといわれています。NISとPCPはその眠っているマンパワーに働きかけ、新たな職域を創出することで、地域社会全体の健康を確保していくことをめざしています。「潜在看護師」は地域社会で生活する中で子育てや介護の経験、地域社会でのネットワークなどさまざまな経験を積んできています。「潜在看護師」は、地域の「健康管理人」としての病気予防の役割のみならず、健康的な地域を実現していくためのヘルスプロモーション活動、企業と連携したヘルスケアサービスや製品の企画開発など、さまざまな領域での活躍が期待できます。
　「PINK CROSS PROJECT　2017」では、このように地域に密着して生活している「潜在看護師」が自治体や医療機関、企業と連携し、地域力向上による減災につながる平時の防災活動や、健康増進として人々のQOL向上に寄与する、新しい看護のロールモデルを示します。
　本イベントで掲げる主要なテーマは次の通りです。

・看護師が管理人を務める、地域医療の拠点となる相互扶助異世代シェアハウス「ナイチンゲールハウス」
・地域における災害弱者のデータベース化と災害時の生活再建支援を担う「地域を守る“防災ナース”構想」
・地域医療と連携した、在宅でのテレワーク型の新しい働き方「遠隔看護」

◆「PINK CROSS PROJECT 2017」開催概要
・開催日時：2017年11月1日15時～20時(14時30分開場)
・会場　　：時事通信ホール　東京都中央区銀座5-15-8
・主催　　：PINK CROSS PROJECT 2017実行委員会
・協賛　　：株式会社WOL、一般社団法人プレメディカルYOBO協会
・後援　　：一般社団法人ナイチンゲールスピリット連盟
・当日プログラム
　1部(15時～)　：コードブルーから地域の防災ナース連携トークSHOW TIME
　2部(16時～)　：ブランクをキャリアに　働き方トークSHOW TIME
　3部(17時～)　：ファッションショー／PINK CROSS アワード2017　特別応援団
　懇親会(18時～)：PINK CROSSパーティー

　本イベントは2014年をかわきりに毎年実施し、今回は4回目の開催となります。潜在看護師、現職看護師や企業関係者など約1,000人を動員しました。今回は協賛企業20社、参加者300人を目標にしています。

◆PINK CROSS PROJECT とは
　NISによって2016年7月に設立。フローレンス・ナイチンゲールが『看護覚え書き』の中に記載した看護師の原点「看護は特別なことではなく生活の中にある」に立ち戻り、潜在看護師の新たな職域創出など市民の健康増進啓発活動を行う。生活・防災・地域という3つのポイントを重要視し、子育てで培われたコミュニケーション能力など、眠っている看護師の可能性が市民の生活の質の向上に役立てられていくことを目指す。