富士フイルム ヘルスケア領域の事業成長を一段と加速 日立製作所の「画像診断関連事業」を買収
富士フイルム株式会社(社長:助野 健児)は、ヘルスケア領域のさらなる事業拡大に向けて、株式会社日立製作所(社長:東原 敏昭、以下日立製作所)の画像診断関連事業(以下対象事業)を買収いたします。本買収にあたり、日立製作所は新会社を設立し、対象事業を承継します。当社は新会社の全株式を取得する株式譲渡契約を、日立製作所と本日締結いたしました。なお、買収完了は、所要の競争法規制当局のクリアランスの取得等を条件とします。買収金額は、約1,790億円(*1)の見込です。
富士フイルムは、対象事業の買収によってメディカルシステム事業のさらなる拡大を実現します。当社の画像処理技術・AI技術を対象事業の幅広い製品ラインアップに搭載し、新たな付加価値を創出することにより、医療の質の向上に貢献していきます。さらに、強力な販売ネットワークを活用し、これらの価値をグローバルに提供していきます。
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日立製作所は、1953年にX線撮影装置を製品化して以来、画像診断システムをはじめ、ITを活用したサービス、電子カルテなど、医療の質向上と効率化を実現するソリューションを提供しています。画像診断システムにおいては、CT、MRI、X線診断装置、超音波診断装置など幅広い製品ポートフォリオを保有しており、安定的な収益基盤とさらなる成長ポテンシャルの双方を兼ね備え、グローバルで高いプレゼンスを確立しています。特に超音波診断装置では、世界トップを目指し、高画質で快適な操作性を実現する幅広いラインアップを展開しています。
富士フイルムは、ヘルスケア領域を成長の柱と位置付け、化粧品やサプリメントなどの「予防」、画像診断システムや医療ITなどの「診断」、再生医療やバイオ医薬品などの「治療」をすべてカバーするトータル・ヘルスケア・カンパニーを目指し、積極的に経営資源を投入しています。中でも「診断」を担うメディカルシステム事業は、ヘルスケア領域での成長を牽引するコア事業として注力しており、医療ITを核に据え、X線診断装置、内視鏡、超音波診断装置、体外診断システムなど幅広い医療機器ラインアップを展開し、総合的なソリューションをグローバルに提供しています。医療ITにおいては、これまでに蓄積してきた独自の画像処理技術に加え、“REiLI(レイリ)”というブランド名称のもと、医療現場のワークフローを支援するAI技術の開発と実用化を進めています。
本買収により、これまで以上に質の高い豊富なソリューションを提供し、医療の質の向上に向けて先進的な役割を果たすとともに、世界屈指の「ヘルスケア・カンパニー」としての事業基盤を確立します。
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