日本初、野菜摂取量の改善をスコアで“見える化”
ベジメータ(R)の月1回測定と簡単な食育で、約8割の人が改善(3ヶ月間) これまで困難とされた野菜摂取量の改善が可能に!
アルテック株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役:張能 徳博(ちょうのう のりひろ)、東証一部上場:証券番号9972、以下アルテック)は、ベジメータ(R)を用いた国内初の野菜摂取量改善試験において、野菜摂取量をスコアで可視化することで、月1回3ヶ月間の測定と簡単な食育だけで、約8割の人の野菜摂取量が改善することを確認しました。
野菜が身体によいことはよく知られており、新聞、雑誌、テレビでは連日野菜の重要性が紹介され、政府、自治体や企業も国民の健康増進のために野菜摂取を促すイベントやキャンペーンを開催しています。しかし、そのような情報発信にも関わらず、日本人の野菜摂取は厚労省の推奨量1日350gに達していません(平成30年国民健康栄養調査では平均269.2g/日)。特に若年・中年層の野菜・果物不足は深刻です。これには生活環境や経済状態など様々な要因が考えられますが、なかでもひとつの大きな要因として、ふだん摂取している野菜の量が、自分にとって適正かどうかがわかりにくいことが挙げられます。栄養調査では毎日の食事内容を記録して栄養士が摂取量を分析しますが、時間と労力の観点からだれもが受けられる方法ではありません。また、栄養教育プログラムや栄養指導によって野菜摂取が一時的に増加しても、野菜摂取量の増加や継続は難しく、習慣として根付くのは大変です 1)。
国民の野菜不足を解消し、健康長寿社会形成の一躍を担うべく、アルテックは、2019年5月に日本で初めて、野菜摂取量を簡単に数値として見える化できる装置、ベジメータ(R)の国内販売を開始しました。発売以降、ドラッグストア、スーパーマーケット、健康食品・化粧品メーカー(百貨店)、調剤薬局、整体院などの店舗をはじめ、飲料メーカー、食品メーカー、野菜種苗企業、健康診断施設、医療機関、研究機関、健康経営企業、自治体等で、多数ご採用、ご活用を頂いただいております。
また、研究活動も活発に行われており、日本のみならず、世界の国々で、医学・栄養学分野での科学的研究に使用されています。
■ベジメータ(R)は、従来の食事調査や血液検査に頼らない、「野菜摂取量を評価する装置」としてその有用性が評価されました
カリフォルニア大学デービス校とアメリカ合衆国農務省の研究者らは、光学的皮膚カロテノイド測定に関する科学論文(54文献)のシステマティック・レビュー 2) を行い、光学的皮膚カロテノイド測定装置が、従来から行われてきた食事アンケート調査や血中の野菜成分を測定する方法と同様に、野菜摂取状態を正しく評価できることを示しました。このレビューで有用性が認められた光学的皮膚カロテノイド測定装置は、Longevity Link Corporation社が特許に基づき開発したベジメータ(R)(反射光分光法装置)とバイオフォトニックスキャナー(ラマン分光法装置)のみで、国内で販売されているのはベジメータ(R)だけです。
日本国内のベジメータ(R)研究
2020年8月に開催されたB-ROPs研究会(レドックス・酸化ストレス・フィトケミカルズ生体計測研究会、代表:島根大学医学部眼科教授 谷戸 正樹)において、ベジメータ関連の演題が発表されました。聖隷浜松病院眼科尾花医師は、聖隷健康診断センターと共同で行った人間ドック受診者1,240人を対象とした研究で、「メタボの人はベジスコアTMが低く、運動、睡眠、飲酒、食習慣の優れた人ほどスコアが高いこと」を明らかにしました。国立健康・栄養研究所岡田研究員は、東京都と山梨県で実施した研究結果(524人)から、「ベジスコアTMは自己申告による野菜摂取量と相関し、他の疫学研究報告のように、野菜・果物の摂取量は20歳代で低く、60~70歳代で高いこと、地域差があること」を報告しました。また、兵庫医科大学臨床疫学武内医師は、「小学5年生315人の調査を実施し、成人と同様に小児にも使えること」を報告しました。その他、聖隷浜松病院眼科尾花医師は、眼科用ルテインサプリメントの効果をベジメータ(R)を使用して証明しています 3)。
ベジメータ(R)を活用すれば、少ない労力で、野菜摂取量が改善できました。
海外では、ベジメータ(R)の使用で野菜摂取量が改善されることが複数の研究が示されていますが 4), 5)、国内では初めて、2つの異なる地域(神奈川県、滋賀県)と職域(公務員、企業従業員)において調査が行われました。
(1)神奈川県自治体職員を対象とした試験
神奈川県某区は、2020年8月に職員(258人)に対して、月1回計4回のベジメータ(R)測定と簡単な食事指導を3か月間実施し、野菜摂取量が改善するかどうかを調査しました。
この試験で行われたのは、ベジメータ(R)の測定と簡単な食事指導のみです。食事指導は、日本人の野菜摂取目標量が1日350gであることを示し、毎日5皿(1皿70g)を摂ることを紹介した上で、測定されたべジスコアTMをA~Eの5段階(降順)で評価し、各段階ごとで不足している皿数(C判定では1皿)を意識するように説明したもので、1人あたり4~5分程度のものです。
べジスコアTMを野菜摂取管理手帳記録し、測定ごとに前回の値との比較から野菜摂取量の改善程度を参加者に示しました。
結果
試験期間中、複数回測定を受けた職員は、162人(男性50人、女性112人、21-69歳、平均年齢46.1歳)でした。その観察期(初回測定)べジスコアTMの平均は370で、試験終了時は426に上昇し、約7割の人の野菜摂取量の改善が確認されました。
3か月(4回)連続測定をした人(46人)は、観察期平均べジスコアTM 369から終了時462に改善し、反復測定と指導によりスコアが統計学的に有意に増加することが証明されました(p