米国における一次・二次電池の売上げ、2015年には167億米ドルへ
株式会社グローバル インフォメーションは、ザ・フリードニア・グループが発行した報告書「Batteries to 2015 (2015年までの米国バッテリー市場)」の販売を開始しました
米国の一次および二次電池の売上げは年率4.8%で拡大し、2015年には167億米ドルになると予測されています。多くの電子機器でのバッテリー交換需要と、より高価で性能の良いバッテリーに向けた製品ミクスのシフトなどが需要を促進しています。フリードニア・グループの当報告書では、この他にもバッテリー市場の様々な動向を紹介しています。
一次電池の需要は、年率3.1%で成長し、2015年には54億米ドルになると予測されています。バッテリー駆動ポータブル機器が普及するにつれ、バッテリーの交換需要が促進され、より強力で、高価なバッテリーの使用増加によって金額ベースの拡大が後押しされると思われます。アルカリ電池は、最も普及している一次電池として、今後も70%の需要を占めるでしょう。その他のタイプの電池、特に一次リチウム電池の売上げは、2015年まで大きく拡大するでしょう。
米国の二次電池市場は、年率5.7%で成長し、2015年には113億米ドルになると推測されます。全体的な収益増加は、鉛酸電池売上げの堅実な成長によるものです。これは、長い期間減速していた自動車生産が、反発需要によって回復することに起因します。しかし、鉛酸電池価格の適正化により、これ以上急速に売上げが伸びることはないでしょう。
米国からのバッテリーの出荷は、年率4.8%で成長し、2015年には130億米ドルになると推測されます。これは、リチウムイオン電池の生産が劇的に増加するためです。しかしながら、米国バッテリーメーカーの収益は海外サプライヤーの強いリーダーシップによって制限されます。多くの先進的なバッテリータイプの大半が、海外サプライヤーの製品に占められるためです。その結果、二次電池の過半数は、引き続き輸入製品になると思われます。一方でニ次電池の輸出は、米国のサプライヤーによる生産体制の強化もあって、輸入よりも急速に伸びるでしょう。しかし、米国におけるバッテリーの貿易赤字は、一次電池による多少の貿易黒字にもかかわらす、2015年までに37億米ドル以上と大幅に拡大する見通しです。
2015年までの米国バッテリー市場
Batteries to 2015
http://www.gii.co.jp/report/fd213480-batteries-2015.html
出版日 2011年09月
発行: ザ・フリードニア・グループ
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