岡山理科大 タルボサウルス公開に親子ら300人 迫力の実物大全身骨格 シンポジウムも熱気に包まれ
岡山理科大学(岡山市北区理大町)生物地球学部の学生が卒業研究で組み上げた「タルボサウルス」の全身骨格(レプリカ、全長約10メートル、高さ約2・8メートル)が2019年3月2日、同大学A1号館で公開され、岡山県内外から家族連れら約300人が訪れ、間近で見る迫力に歓声を上げました。同日開かれた若手恐竜研究者4人によるシンポジウムには約200人が参加。講演と会場からの質問に答える形で進行し、会場は大いに盛り上がりました。
タルボサウルスは白亜紀後期、アジア大陸で生態系の頂点に君臨した最強の肉食恐竜。A1号館地階のサイエンス・ドリーム・ラボ(工作センター)で公開しました。大阪府から家族で駆け付けた中学1年、西村希(のぞみ)さんは、ディズニー映画「ダイナソー」を見てから恐竜のとりこに。「分からないところが面白い」といい、入門書を読むなどして独学で勉強しており、「将来は恐竜を研究したい」と目を輝かせていました。
タルボサウルスはこの日だけの限定公開で、3月中旬からはA1号館1階のエントランスホールで公開します。
シンポジウムはC1号館8階の理大ホールで開催。筑波大学の田中康平助教、理化学研究所の平沢達矢研究員、理大の千葉謙太郎助教、東京大学の久保泰特別研究員が登壇し、最新の恐竜研究について講演しました。
質疑では講師陣に、「好きな恐竜は?」「ティラノサウルス、タルボサウルスの手が小さいのはなぜ?」「発掘された時に首がそっている恐竜が多いのはなぜ?」などの質問が寄せられ、軽妙な受け答えに会場は笑いの渦に包まれました。
「どうしたら古生物学者になれる?」との問いには「生物系と地質系のどちらからでも可能だが、学生のうちは野外活動に出る地質系からがいいのでは」「英語で論文を書いたり、読んだりするので英語はしっかり勉強した方がいい」などのアドバイスがありました。
【岡山理科大学について】
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1964年、西日本初の理学部単科大学として応用数学科、化学科の2学科で開学。 2018年には愛媛県今治市に第2キャンパスを設け、西日本の私学で初の獣医学部を開設。7学部21学科1コースとなりました。「好奇心全開、探究心無限大」をキャッチフレーズに多彩な研究に取り組んでいます。
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